ドッペル・ブラザーズ

突然のドッペルゲンガー(ではない)の出現にハルキ、ユウタ、コウタも同じように動揺し、これはただ事ではないと、4人で何時間も話し合った。
すると、トモキの頭に1つの考えが浮かんだ。

トモキ（もしかして俺とユウタが…まさか！？…いや…そんなはずは…）

一度抱いてしまった疑念は消えず、トモキは4人でDNA鑑定をすることに決めた。
暫くして届いたDNA鑑定の結果を見たトモキは愕然とした。
…悪い予想が当たっていた。
なんと本当の双子はトモキとユウタ、ハルキとコウタだったのだ。
調べてみたところ、4人は20年前に同じ病院で同じ日に産まれており、どうやらそこで看護師がトモキとコウタを取り違えたらしい。

確かにトモキとハルキは小さい頃から「双子なのに顔があんまり似てないね」と言われてきたが、まさか他人だとは思っていなかった。
当たり前だと思っていた事が突然覆される…人生にはこんな事もあるのだ。