秘密戦隊

後日開催されるお楽しみ会で怖い話を披露することになったカメオ君。


カメオ「う～ん⋯⋯⋯どんな話をすればいいんだろう⋯⋯あ、そういえばこんな話を聞いたことあるな。」


　　ある日、4人の登山者グループが雪山で遭難してしまった。
　　そのグループは山小屋を見つけ、そこに避難することにした。
　　しかし、その山小屋には暖房器具が無くて寒く、照明器具も無く真っ暗だった。
　　このまま寝てしまうと凍死してしまう危険があったので、
　　グループのリーダーはこんな提案をした。

　　山小屋の四隅に人を配置し、1人が壁を伝って移動し、隅にいる人を起こす。
　　次に、起こされた人が壁を伝って移動し、隅にいる人を起こす。
　　これを繰り返すことにより全員が起き続けることができる。

　　登山者グループはこの提案に乗り、早速実行。
　　見事、寝ずに夜を明かすことができ、その後救助隊に救助してもらうことができた。
　　
　　後日、リーダーは友人にこの事を話すと友人はこう言った。

　　「あれ？5人いない？」


カメオ「よし、この話をしよう！」


そして、お楽しみ会当日⋯


カメオ「あわわわわ⋯⋯⋯どうしよう⋯⋯緊張してきた⋯⋯」


カメオ君は緊張しいだった。そしてカメオ君の出番に⋯


カメオ「あ、ああ、カ、カメオです！こ、こ、怖い話を披露します！
　　　　え、えっと、あ、ある日、ご、5人の登山者グループが、えっと、雪山でそ、遭難して⋯

　　　　⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

　　　　⋯す、すると友人はこう言った。
　　　　あれ、5に⋯⋯、ん？あれ？⋯⋯⋯
　　　　⋯⋯⋯あっ！！！！！」


カメオ君は緊張のあまり登山者の人数を5人にしてしまったため、

怖い話が九死に一生の生還劇となってしまったのだった。