愛娘カメコの応援を糧にして、今日も戦い続けるボクサーカメオ。
四年に一度の大舞台である『ラテラテ杯』に出場した彼は、娘のためにも絶対に負けられないと奮闘し、見事決勝へと進出した。
決勝戦の相手は、今まさに前代未聞の三連覇に王手をかけている名ボクサーウミオ。
ウミオとの実力差を感じたカメオは、魔が差して彼に八百長試合を申し込んでしまった。
カメコ「お父さん、ズルしたでしょ!」
カメオ「……!」
娘の喜ぶ顔を想像しながら帰宅したカメオを出迎えたのは、カメコの叱責であった。
父の応援ですっかりボクシングに詳しくなっていたカメコは、決勝戦の裏で八百長があったことに気づいていたのである。
カメオ「……お父さん、ボクサー失格だな。」
肩を落としうなだれるカメオの背に、カメコは優しく合格だと告げた。
一体なぜだろうか?
四年に一度の大舞台である『ラテラテ杯』に出場した彼は、娘のためにも絶対に負けられないと奮闘し、見事決勝へと進出した。
決勝戦の相手は、今まさに前代未聞の三連覇に王手をかけている名ボクサーウミオ。
ウミオとの実力差を感じたカメオは、魔が差して彼に八百長試合を申し込んでしまった。
カメコ「お父さん、ズルしたでしょ!」
カメオ「……!」
娘の喜ぶ顔を想像しながら帰宅したカメオを出迎えたのは、カメコの叱責であった。
父の応援ですっかりボクシングに詳しくなっていたカメコは、決勝戦の裏で八百長があったことに気づいていたのである。
カメオ「……お父さん、ボクサー失格だな。」
肩を落としうなだれるカメオの背に、カメコは優しく合格だと告げた。
一体なぜだろうか?
No.7[「マクガフィン」]12月05日 20:1012月05日 20:11
ウミオの「決勝戦であなたを倒したらカメコさんを僕にください」というプロポーズを受け入れるためにわざと負けたことをカメコは察したからですか?
1+
NO! かっこいいですが違います!
No.9[ほずみ]12月05日 20:1412月05日 20:17
カメコは「カメオが何かに合格している」と伝えたかったですか?
YES! ボクサーとしては失格でも、何かとしては合格であると伝えたかったです! [良い質問]
参加者一覧 3人(クリックすると質問が絞れます)
全員
「マクガフィン」(3良:2)
霜ばしら(5良:3正:1)
ほずみ(4良:2)
A. 不正に手を染めてでも娘を救おうとしたカメオは、ボクサーとしては失格でも、お父さんとしては間違いなく合格だから。
ここ最近急激に実力を伸ばし、破竹の勢いでいくつもの大会を優勝してきたカメオ。
彼がこんなにも強くなったのは、愛娘カメコのために他ならない。
四年前、カメコは重い心臓の病気を患ってしまい、心臓移植を行わなければ長くは生きられない状態になってしまった。
心臓移植の手術費を稼ぐため死ぬ気で修練を積んだカメオは、現役最強のボクサーの座へと上り詰め、あと一億で手術費を捻出できるというところまできていた。
次の大会は四年に一度の大舞台である『ラテラテ杯』であり、五千万もの優勝賞金が用意されていた。
『ラテラテ杯』に出場したカメオは、娘のためにも絶対に負けられないと奮闘し、見事決勝へと進出した。
決勝戦の相手は、今まさに前代未聞の三連覇に王手をかけている名ボクサーウミオ。
しかし、今のカメオにしてみればウミオはもはや格下の相手であり、順当にいけば勝てる勝負であった。
そのとき、カメオの脳裏にふとある考えがよぎった。
功名心が強いウミオは、『ラテラテ杯三連覇』という輝かしい記録を強く欲しているはずだ。
同じくボクシングの道を極めている彼もまた、俺の方が強いことは痛いほどわかっているだろう。
この状況で彼に八百長試合を持ちかければ、一億が手に入るのではないか。
ウミオはこれまでに数々の大会で優勝しているのだから、大金を持っているはずだ。
彼にとっては、差し引き五千万で大記録が買えるのであれば安いものだろう。
ここで優勝したとて、俺が残りの五千万を稼いでくるまでカメコの身体が持つ保証などどこにもないのだ。
カメオ(俺は……)
カメコ「お父さん、ズルしたでしょ!」
カメオ「……!」
手術ができると喜ぶ娘の顔を想像しながら帰宅したカメオを出迎えたのは、カメコの叱責であった。
誰よりもカメオの試合を熱心に見続けてきたカメコの目を、誤魔化せるはずがなかったのである。
不自由な体にもかかわらず、自分のことを全身全霊で応援してくれていた娘は、決勝戦での情けない父の姿を見てどれほど悲しんだだろうか。
カメオは娘の気持ちを裏切ってしまったことを後悔し、自らのボクサーとしての在り方を深く恥じた。
カメオ「……お父さん、ボクサー失格だな。」
肩を落としうなだれるカメオの背に、カメコが優しく声をかける。
カメコ「お父さん、ごめんね。私が病気だから…」
カメオ「カメコ、違うぞ!これはお父さんがやったことなんだ。カメコのせいなんてことは絶対ない!」
カメコ「……うん、ありがとう。お父さんは世界で一番のお父さんだよ。大好き!優勝!お父さん合格!」
ここ最近急激に実力を伸ばし、破竹の勢いでいくつもの大会を優勝してきたカメオ。
彼がこんなにも強くなったのは、愛娘カメコのために他ならない。
四年前、カメコは重い心臓の病気を患ってしまい、心臓移植を行わなければ長くは生きられない状態になってしまった。
心臓移植の手術費を稼ぐため死ぬ気で修練を積んだカメオは、現役最強のボクサーの座へと上り詰め、あと一億で手術費を捻出できるというところまできていた。
次の大会は四年に一度の大舞台である『ラテラテ杯』であり、五千万もの優勝賞金が用意されていた。
『ラテラテ杯』に出場したカメオは、娘のためにも絶対に負けられないと奮闘し、見事決勝へと進出した。
決勝戦の相手は、今まさに前代未聞の三連覇に王手をかけている名ボクサーウミオ。
しかし、今のカメオにしてみればウミオはもはや格下の相手であり、順当にいけば勝てる勝負であった。
そのとき、カメオの脳裏にふとある考えがよぎった。
功名心が強いウミオは、『ラテラテ杯三連覇』という輝かしい記録を強く欲しているはずだ。
同じくボクシングの道を極めている彼もまた、俺の方が強いことは痛いほどわかっているだろう。
この状況で彼に八百長試合を持ちかければ、一億が手に入るのではないか。
ウミオはこれまでに数々の大会で優勝しているのだから、大金を持っているはずだ。
彼にとっては、差し引き五千万で大記録が買えるのであれば安いものだろう。
ここで優勝したとて、俺が残りの五千万を稼いでくるまでカメコの身体が持つ保証などどこにもないのだ。
カメオ(俺は……)
カメコ「お父さん、ズルしたでしょ!」
カメオ「……!」
手術ができると喜ぶ娘の顔を想像しながら帰宅したカメオを出迎えたのは、カメコの叱責であった。
誰よりもカメオの試合を熱心に見続けてきたカメコの目を、誤魔化せるはずがなかったのである。
不自由な体にもかかわらず、自分のことを全身全霊で応援してくれていた娘は、決勝戦での情けない父の姿を見てどれほど悲しんだだろうか。
カメオは娘の気持ちを裏切ってしまったことを後悔し、自らのボクサーとしての在り方を深く恥じた。
カメオ「……お父さん、ボクサー失格だな。」
肩を落としうなだれるカメオの背に、カメコが優しく声をかける。
カメコ「お父さん、ごめんね。私が病気だから…」
カメオ「カメコ、違うぞ!これはお父さんがやったことなんだ。カメコのせいなんてことは絶対ない!」
カメコ「……うん、ありがとう。お父さんは世界で一番のお父さんだよ。大好き!優勝!お父さん合格!」
23年12月05日 19:59
[ぺてー]
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