二人を乗せた飛行機は、奇しくも無人の孤島に墜落してしまった。
遭難から数日が経ったある日のこと。
島の外の様子を見に行ったウミオは、砂浜で産卵する一頭のウミガメを見つけた。
……そういえば、二人が生き延びる分の食料がそろそろ尽きてしまいそうだ。
すっかりホームシックになっている彼女のために、
彼女の故郷でよく食べられていた『ウミガメのスープ』を作ってあげよう。
そう思ったウミオだったが、すぐにこう考えなおした。
……いや、もし自分がウミガメのスープを彼女に振る舞ったら、
せっかくここまで生き延びたのに全て無駄となってしまうかもしれない。
これまでのことが水泡に帰すと考えたウミオは、
結局捕まえかけたウミガメを海に放してしまった。
さて、ウミオがウミガメのスープを作らなかったのは、一体なぜだろう?
はじめてSPしてもらいました。 この場を借りて大感謝:るょさん
「ウミオがウミガメのスープを振る舞ったらカメコは死んでしまう」とウミオは考えましたか?
非常に微妙なラインですがYesとしてよいでしょう ミスリード注意 [良い質問]
カメコの故郷のウミガメのスープに使われる材料は、その時海に放したウミガメと同種のもので成立しますか?
Yes! 全く同じ種類のウミガメと思ってくだされば
カメコの故郷では、ウミガメのスープにバレンタインデーのチョコのように特別な意味がありますか?
Noとします 普段から食べているものである方がわかりやすいかも(Yesでも成立はします) [良い質問]
ウミガメのスープがなかったらカメコはラテオを刺して食べるしかなくなる。ウミオはそれでカメコが泡になるのを防ごうと思いましたか?
No! 一切ラテオが出なくても成立します。(26)参照 それはそれとしてめっちゃいい答えなのであとで別解良質にしますね。 [良い質問]
カメコがウミガメのスープを飲んで故郷に帰りたいと海に飛び込んだら泡になってしまうので、ウミオはそれを防ぎたいのですか?
大筋はYesですがそれだと不十分です ミスリード注意 [良い質問]
ホームシックのホームは海の底で、帰りたいと思うことは人間であることを諦めることですか?
ん~No 海の底は確かにホームですが、人間であることを諦めたいわけではありません
No! この時点では海に帰る以外の方法で泡になることはありません [編集済]
ウミオはウミガメのスープをカメコに食べさせたらここが海の近くだとカメコに気付かれてしまうと思いましたか? [編集済]
Yes!! (54)と一緒に正解とします!! [編集済] [正解][良い質問]
ウミガメを持っていくとここが海の近くであることがカメコにバレてしまうので、カメコが海に飛び込みに行ってしまうのを防ぐためにウミガメと遭遇したことを隠蔽しましたか?
Yes!! 完璧です!!!! [正解]
参加者一覧 7人(クリックすると質問が絞れます)
失恋した人魚姫のカメコがウミガメのスープを食べれば、近くに海があることに気づいてしまい
海に身を投げて泡になってしまうかもしれないと思ったから。
《詳しい解説》(最終稿)
ウミオはカメコが人魚姫であることを知っていた。
ある日、ウミオはカメコが王子に対して失恋したのを知ってしまった。
そして、恋が叶わなければ海の泡になってしまうことも。
ウミオはカメコを慰めた。
カメコは声を発せないながらも、涙を流しながら海を見つめていた。
……きっと、故郷に帰りたくて仕方がないのだろう。
そんなカメコを不憫に思い、ウミオは彼女を傷心旅行に誘った。
――しかし、二人を乗せた飛行機は、悪天候の憂き目に遭い奇しくも墜落してしまう。
奇跡的に生き延びたカメコとウミオだったが、
電波も届かないまま救助を待ち続ける生活を余儀なくされてしまった。
歩くと足に激痛が走るカメコの代わりに、周囲の探索に出かけたウミオ。
すると墜落地点からほど近い場所に青い海と砂浜を見つけた。
どうやら、自分たちは海の孤島の真ん中に墜落したらしい。
……墜落したのが陸地でよかった。
もし海に落ちていたら、道半ばでカメコが泡になってしまっているところだった。
だが、近くに海があることを教えれば、
彼女のホームシックを助長してしまうかもしれない。
ただでさえ傷心の彼女を、更に落ち込ませたくない。
ウミオは、カメコに近くに海があることを隠しておくことにした。
そしてある日、ウミオは休んでいるカメコを起こさないように、
岩陰に囲まれた入り江へと足を運んだ。
相変わらず、船やヘリコプターのような救助の影は見られない。
代わりに、砂浜で産卵する一頭のウミガメを見つけた。
……そういえば、二人が生き延びる分の食料がそろそろ尽きてしまいそうだ。
ウミガメの肉は、彼女の故郷……海の王国では馴染み深い食べ物らしい。
せめて今ここでウミガメを捕まえて、
海に帰ることができない彼女のホームシックを少しでも和らげてあげたい。
そこまで考えて、ウミオはふと思いとどまった。
……いや、もし自分がウミガメのスープを彼女に振る舞ったら、
ウミガメの入手ルートを疑問に思って、自分の嘘に気づいてしまうかもしれない。
ただでさえ食料が困窮するほどには日数が経ってしまっている。
救助の目処もたたない状態で、近くに海があることを知ってしまったら彼女は……
……故郷に帰るために、足を引きずってでも海に身を投げようとするのではないだろうか?
それを自分が目を離した隙にやられてしまったら、
せっかくここまで彼女が生き延びたのも全て水の泡……
……もとい、彼女自身が海の泡になってしまうじゃないか。
そう思ったウミオは、捕まえたウミガメを海に放してしまった。
……さて、では二人は結局何を食べたのだろうか?
「……すみません。食料になりそうなものは見つかりませんでした。
今日は、亡くなった他の乗客の肉を食べてしのぐしかなさそうです」
長いです。詳しい解説よりもどちゃクソハイパーおんどりゃ長文です。
読まなくても全く日常生活に支障はありません。
==
船を揺らす波や水の音に紛れて歌が聞こえた。
思わず操船の手を止めてしまいそうなほどに惹きつけられる、美しい女性の歌声だ。
船乗りのウミオは、その歌声のありかを探していた。
すると遠くの岩礁で、黄金色の絹糸の束のような髪を波風になびかせる人影を見つけた。
人影は、その下半身だけで一つの波を起こせそうなほどに立派な尾びれを持っており、
その鱗は陽光に当たって虹色に煌めいていた。
あれは、船乗りを惑わせて喰らう魔物――人魚だ。
それを知っていながらも、ウミオは目を離せなかった。
ウミオは、あの美しい人魚の姿を忘れられなかった。
彼女をまたひと目見たいと思いながら海原に漕ぎ出した。
旅の途中、彼女によく似た顔の王女を見かけてもなお、ウミオの溜息が募るばかりだった。
(……あの人は、彼女に似ているだけの別人だ)
それに、しがない船乗りなんかが王女に近づけるわけがない。
ウミオは、彼女との再会を半ばあきらめかけていた。
そんなある日、ウミオが海沿いの王国を訪れていたときのことである。
「……うわっ! すみません、怪我はありませんか!?」
突然飛び出した馬に驚き尻もちをついたウミオは、
駆け寄った男性の顔を見上げた。
あれはこの国の王子だ。
よく外に出て、城下の港町の様子を見に行くと聞いている。
しかしそれよりも驚いたのは、王子の連れた馬に乗る女性の顔だった。
「わ……私は問題ありません、王子。ところでそちらの女性は……?」
「ああ、彼女は海岸に打ち上がっていたのを漁夫が見つけたんです。しばらくの間、城で預かっています」
ウミオは挨拶をした。しかし彼女は少しだけ困ったように、小さく会釈をした。
「船の難破で色々とやられてしまったのか、喋れない上に歩くと激痛が走るようなんです。
だからこうして、馬に乗せて町を案内しています」
……人魚は人間に変身することもできるのか。
しかし、その代償は思っていたよりも重そうだ。
「そうですか……しかしこうして見ると、あなた達はどこかお似合いに見えますね」
「そ、そうですか? はは……なんだかくすぐったい気持ちになりますね」
王子と彼女が目を合わせると、王子は少し照れくさそうに言った。
彼女も少しだけ微笑んで、頬をほんのり赤く染めていた。
ふたりの首元に揃いの真珠のペンダントがぶら下がっているのを見ると、
ウミオは心臓に穴が空けられたような心地がした。
(……そうか。今まで彼女のことを忘れられなかったのは……)
王国を離れてまた船に乗ろうと思ったが、結局ウミオは彼女のいる場所を離れられずにいた。
その数日後、王国中に号外の新聞が舞っていた。
号外は、王子の結婚を知らせる内容だった。
ウミオはその号外の新聞を受け取ると、王子の結婚相手の姿に目を疑った。
確かに、顔は彼女に似ているが……
(……これは、隣国の姫様じゃないか)
居ても立ってもいられなくなったウミオは彼女を探した。
彼女は、城の裏にある海岸で泣いていた。
そして潮騒に紛れながら、女性の話し声が聞こえた。
物陰から様子を伺うと、海面から彼女とよく似た顔の女性が顔を出し、彼女に呼びかけていた。
「――王子をこのナイフで刺せば、元に戻れる。海に戻っても、泡にならずに済む。
だからどうか、家に帰っておいで……――」
彼女はナイフを握りしめていた。
そしてよろよろと足を引きずりながら、城の中へと入っていった。
……。
…………彼女は、海岸に戻ってきた。
ナイフも彼女も、血の一滴もついていない綺麗な状態だった。
月明かりが、彼女の頬から涙の痕を浮かび上がらせていた。
彼女は持っていたナイフを海に放り投げると、海がナイフの落ちた先から赤く染まっていった。
そして彼女は、ふらっと力なくバランスを崩して海に身を投げ……
…………ようとしたところを、無意識にウミオが彼女の腕を掴んでいた。
彼女は驚いたように振り向く。
首にかかった真珠のペンダントが揺れた。
ウミオはというと、頭が真っ白になっていた。
「……す。すみません、通りがかりに思い詰めたような顔をしていらっしゃったので。
ところで、あなたは確か……王子と一緒にいた……」
彼女は足の力が抜けたのか、よろけて地面に座り込んでしまった。
そして、瞳からぽろぽろと涙が落ちていった。
ウミオは、彼女にハンカチを差し出した。
ハンカチを見た彼女は、不思議そうにウミオを見つめた。
(……人魚って、そもそも涙の概念すらよくわかってないのか)
ウミオは、そのハンカチで彼女の目元を拭った。
「泣きすぎると目が腫れてしまいます。これで拭いてください」
ウミオにそう言われ、彼女はハンカチを受け取った。
頬に当てると柔らかく、暖かい肌触りがした。
「……事情はなんとなくわかります。王子のこと、好きだったんですよね」
彼女はうなずいた。涙は引いたものの、目が少し赤くなっていた。
「でも、海に身を投げようだなんて思わないでください。
あなたを失ったら悲しむ人は、大勢いると思うんです。
……例えば、故郷にいる家族とか」
ウミオがそう言うと、彼女は今度はうつむいてしまった。
「辛いですよね……俺もよくわかります。
だからそんなときは、旅に出るんです」
ウミオは、今まで旅した数々の国で見たものを教えた。
雲の上にある秘境や、地下深くに眠る王の墓。
切り立った崖にそびえ立つ古城や、黄金の装飾が施された寺院。
そんな話を10は教えたところで、彼女はすっかりウミオの話に夢中になっていた。
「……行ってみたいですか?」
彼女はうなずいた。
すっかり元気を取り戻し、旅に対して大きな興味を示したようだった。
だがしかし、船で旅するとなると、常に海の泡になってしまう危険性がある。
そこで、ウミオはこう提案した。
「……『飛行機』ってご存知ですか?」
彼女は首を横に振る。
「空を飛んで、この海の遥か向こうまで行くんです。
船では何週間もかかる距離でも、飛行機ならあっという間に着けるんですよ」
彼女は瞳を輝かせた。
そしてウミオの袖を小さく引くと、ウミオは少しだけ微笑ましげに彼女を見つめた。
「そういえば……お互いに名前を知りませんでしたね。俺はウミオって言います。
あなたの名前は……?」
彼女は、何かを訴えるように口をぱくぱくと動かした。
「……『か』? えっと、『かめ』……『カメコ』?」
彼女はうなずいた。どうやら当たっているようだった。
(カメコ……カメコさんって言うのか。彼女の名前は……)
ウミオは、心の中で彼女の名前を反芻した。
「えっと……じゃあ……カメコさん。俺でよかったら、観光案内します。
これでも船乗りだったんで、旅には慣れてるんです」
……そうして、カメコの傷心旅行が始まった。
行った先々では、カメコの見たことのない景色が広がっていた。
海から眺めるだけでは、決して見ることのできない景色だった。
楽しい旅だった。
――しかしその道中、飛行機は悪天候の憂き目に遭い墜落してしまった。
ウミオは咳き込みながらも、火と煙を上げる飛行機の中を探し回る。
墜落した勢いで、飛行機の壁には外が見えるほどの大きな裂け目が生じていた。
(カメコさん……カメコさんは!?)
カメコは飛行機の床に倒れ込んでいた。
ウミオはカメコを肩で支え、息苦しくなるほどに熱気が充満した機内を脱出した。
裂け目から出ると、鬱蒼とした森に囲まれていた。
木々が衝撃を吸収し、地面への衝突を免れて生き残ることができたらしい。
(生き残ったのは……俺と、カメコさんだけか)
自分たち以外の人影がないか探していたが、見つけることはできなかった。
救助を呼ぶにも、電波は入らず使えないらしい。
「すみません。俺は少しここから離れて、どこかで助けを呼べないか探してきます。
……一人にしても、大丈夫そうですか?」
カメコはうなずいた。
ウミオはカメコをひとりおいて、墜落地点の探索をはじめた。
長い森を抜けると、ごつごつとした岩肌が目の前に連なっていた。
耳を澄ますと、かすかに波が砂をさらうような音が聞こえた。
岩の隙間を通ると、小さな白い砂浜が広がっていた。
どうやら、飛行機は海の孤島の真ん中に墜落したようだった。
今更ながら、墜落したのが海でなくてよかったとウミオは思った。
……救助に見つけてもらうのを待つしかないか。
ウミオはそう思いながら、カメコの元に戻っていった。
「近くに人はいないようです。救助が来るまで、生き延びるしかなさそうですね」
ウミオは、近くに海があることを教えなかった。
海の存在を教えるのが怖かった。
近くに海があることを知れば、カメコは今度こそ海の泡になるかもしれなかったから。
『海をじっと眺めて……どうしましたか? ……故郷のことが気がかりですか?
あっ、いえ……なんとなく港町とかに住んでいたのかな、と思ったんです。
よければ、あなたの故郷の話を聞かせてもらえますか?
……へえ、海産物が豊富に採れるんですね。よく食べる食材とかあったんですか? ……ウミガメ?
珍しいですね……俺も食べたことありますよ、鶏肉みたいな味で……えっ、全然違う?
うーん、食べ続けていると違いがわかるんですかねぇ……』
旅の途中、ウミオはカメコとそんな話をした。
それ以降、カメコは旅の途中で海を見ては、溜息ばかりついていた。
(……やっぱり、故郷に帰りたいよな)
そのことをわかっていながらも、ウミオはどうすることもできなかった。
……まだ、カメコが失恋から立ち直っているとは断言できない。
旅がどんなに楽しかろうと、海を探して身を投げようとしてしまうかもしれない。
今カメコが生きているのがほとんど自分のエゴによるものとはいえ、
それでも彼女には生き続けて欲しかった。
そうして、カメコに隠し続けて数日が経ったある夜。
ウミオは休んでいるカメコを起こさないように、こっそりとまた砂浜に足を運んだ。
相変わらず船やヘリコプターの影はない。
助かる見込みは、まだ薄かった。
……もうすぐ食料が切れてしまいそうだというのに。
そんな中で見つけたのは、砂浜に上陸した一頭のウミガメだった。
産卵のためにやってきたのだろう。
ウミガメは、白い砂浜を掘って小さな穴を作っていた。
ウミオはぼんやりとウミガメを眺めながら、今後食べる物のことを考えていた。
(……ウミガメは、確か彼女の故郷……すなわち海底では、馴染み深い食べ物だったな)
まだ失恋して間もない彼女のために、せめて故郷の味を届けるべきだろうか。
それなら、彼女も少しは気力を取り戻せるかもしれない……
しかし気がかりだったのは、彼女がウミガメの味をよく知っていることだった。
もし正体を偽ってウミガメのスープを提供しても、彼女なら気づいてしまう可能性があった。
そして……自分が隠し続けていたことも、知ってしまって……
そう考えた瞬間、ウミオは捕まえかけたウミガメを放してしまった。
(……海の生き物は、食料にできない)
かろうじて残っていた飛行機の備蓄も尽きてしまいそうなのに、
自分と彼女は、どうやって救助を待ち続けたほうがいいだろうか……
(……待てよ? 飛行機?)
それなら二人分の食料を用意できるかもしれない。
運が良ければ、はるかに長い期間しのげるものが。
ウミオは、飛行機の墜落地点に赴いた。
飛行機から上がっていた炎はすっかり鎮火していた。
飛行機の中に入ると、ウミオの予想通り……
――大半の乗客の死体が、腐らずに残っていた。
ウミオはなるべく肉付きの良さそうなものを探した。
そして、寄り添うように倒れた男女の死体を見つけた。
顔は焼けただれていたものの、手足や胴体は綺麗に残っていた。
そしてウミオは、男の死体の胸部に飛行機の破片を突き立てた。
物音が聞こえた。
飛行機の裂け目から外を覗くと、傍で眠っていたカメコが目を覚ましていた。
「ああ……ごめんなさい。起こしてしまいましたね」
カメコは眠たそうな目をしながら、小さく首をかしげた。
「実は、食料が尽きそうなので食べられそうなものを探していたんです。
このあたりを、くまなく回っていたんですけど……」
「すみません……食料になりそうなものはありませんでした。
今日は亡くなった乗客の肉を食べてしのぐしかなさそうです」
ウミオの足元に、真珠のペンダントが転がっていた。
【了】
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
自分専用のブックマークとしてお使い下さい。
Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!