ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。
何故でしょう?
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。
何故でしょう?
BS候補の一問・本歌取り
No.16[シュガー⭐︎]12月09日 23:1012月09日 23:10
大きくなったら結婚しようって約束した初恋のあの子(シェフ)からすっかり忘れられていたので絶望して自殺しましたか?
正解!! [正解]
参加者一覧 6人(クリックすると質問が絞れます)
全員
シュガー⭐︎(6良:3正:1)
「マクガフィン」(2良:1)
アカガミ(1)
虹彩くん(4良:1正:1)
雪乃櫻(2良:1)
ぼどぼど(1)
解説
ショウタは高校で同じクラスになったハルナに一目惚れした。
そして文化祭のあと、ショウタはハルナに告白した。
ハルナは驚きつつもOKし、ついに二人は付き合うことになった。
二人はそのまま大学生になり、社会人となった。
ハルナは小さい頃からの夢だったシェフに、ショウタは親の跡を継いで建築士となった。
そのまま順調に進んでいくと思われたある日のこと。
最近物忘れが激しいと思ったハルナが一人病院に行くと、記憶力が低下する病気にかかっいた。
あと半年もすれば、記憶はほとんど無くなってしまうだろう、と医者からは言われた。
ハルナは絶望した。
このままだとショウタとの思い出も忘れてしまうかもしれない。
ショウタに迷惑をとってもかけてしまうかもしれない。
しかも、治療法は確立されていないので、このまま記憶がなくなっていくのを待つばかりだという。
…ショウタと別れよう。
ハルナはそう決意した。
「ねぇ。 私たちそろそろ潮時だと思うんだ。」
「…え、突然どうしたのハルナ?」
「私、他に好きな人できちゃったの。」
「…… え??」
「だから、もう別れよう」
「え、ちょっとまって、突然そんなこと言われても」
「もう私の気持ちは変えられないの!! だから… もう…」
ハルナは涙ながらに同居していた家を出、実家に帰った。
ショウタの電話番号やメールアドレスも全てブロックした。
…ごめんね、ショウタ。 本当のことを言ったら君はきっと優しいからずっとそばにいてくれると思う。
だから、ショウタには幸せになって欲しい。
他の人を見つけたり、新しいことに挑戦したり。
そんなの、私がいたらきっと叶えられない。
だから、ごめんね…
ハルナはそう心の中で謝るしかもはや出来なかった。
そして、その気持ちももうすぐ忘れてしまうのだろう。
まだショウタはハルナの実家の場所を知らないので、実家だとショウタに見つかる可能性はほとんどない。
これで一安心と、ハルナは再び泣き始めた。
そしてそれから一ヶ月。
病気のせいでハルナはほとんどショウタのことを忘れてしまっていた。
不幸中の幸いなのか、ハルナはシェフとして、親戚の経営する、とある海の見えるレストランで再び仕事に就くことが出来た。
料理をするという経験自体は体が覚えており、単純な料理なら調理方法を見ながらなら出来る。
・・・・
ショウタは願っていた。
再びハルナともとの生活を送れることを。
それは無理でも、ハルナが一体誰を好きになり、今どんな生活をしているのかでいいから知りたかった。
自分からハルナを奪った男の顔を拝んでみたかった。
あの日から一瞬にして失われた日常。
もう一度だけでいいからハルナの姿を見たかった。
話したかった。
実家に帰ったのだろうけど実家の具体的な場所も知らない。
最寄り駅から表札を頼りに探してみても、ハルナのものと思わしき家はない。
仕事先に行ってみてももう辞めており今どこにいるかは分からないと言われる始末。
二人と同じクラスだった人に聞いてみても、今はハルナと連絡をとっておらず所在は不明。
誰に聞いても居場所はつかめず、どうか見つけたら教えて欲しい、そう伝えることしか出来なかった。
そんなある日、同じクラスだった一人が、ハルナに似た人物がとある海の見えるレストランで働いているのを見つけたと教えてくれた。
急いでそのレストランに向かってみると、確かに厨房にハルナに似た人物がいた。
緊張しながらそのレストランのドアを開けるショウタ。
「「いらっしゃいませー」」
こじんまりとしたレストランの奥で料理をしているハルナ。
ハルナはショウタに気付く様子はない。
とりあえずハルナが生きており、まだ夢であるシェフを続けている姿を見て安心するショウタ。
他にも客がたくさんいる中、ハルナのいる厨房に入っていく勇気はないショウタ。
そこで、ハルナと再び喋るため、シェフに質問をすることにした。
運ばれてきたウミガメのスープを一口。
おいしい。
そして勇気を出して近くの店員に、ハルナを呼んでもらった。
ハルナが来た。
「これは、本当にウミガメのスープですか?」
ハルナは訝しみながら答えた。
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
もはやハルナの記憶からショウタのことなど一切抜け落ちていた。
少しは反応するだろうと思っていたショウタは面食らった。
まさか完全に忘れているふりをするとは。
「…ハルナ、だよな?」
「…はい。 なぜ私の名前を?」
「…もういい。」
そういってウミガメのスープの代金だけ机に置き、泣きながら家に帰った。
その途中、ロープを買うのを忘れずに。
ハルナ…
もはやハルナと一緒にいれる未来などないと悟ったショウタは、
帰りに買ったロープで首を吊った。
簡易解説
男はハルナ(=シェフ)の恋人だった。
しかし、記憶障害と診断されたあと、ハルナは男に理由を告げず別れを告げ、姿を消した。
ハルナが海の見えるレストランで働いていることをどうにかして突き止めた男がレストランを訪れてハルナに質問をしてもハルナは顔色一つ変えず、男のことなどもはや覚えてもいない様子。
ハルナと将来を誓った身として、ハルナに愛想を尽かされたと男はもはや生きていく意味などないと自殺した。
ショウタは高校で同じクラスになったハルナに一目惚れした。
そして文化祭のあと、ショウタはハルナに告白した。
ハルナは驚きつつもOKし、ついに二人は付き合うことになった。
二人はそのまま大学生になり、社会人となった。
ハルナは小さい頃からの夢だったシェフに、ショウタは親の跡を継いで建築士となった。
そのまま順調に進んでいくと思われたある日のこと。
最近物忘れが激しいと思ったハルナが一人病院に行くと、記憶力が低下する病気にかかっいた。
あと半年もすれば、記憶はほとんど無くなってしまうだろう、と医者からは言われた。
ハルナは絶望した。
このままだとショウタとの思い出も忘れてしまうかもしれない。
ショウタに迷惑をとってもかけてしまうかもしれない。
しかも、治療法は確立されていないので、このまま記憶がなくなっていくのを待つばかりだという。
…ショウタと別れよう。
ハルナはそう決意した。
「ねぇ。 私たちそろそろ潮時だと思うんだ。」
「…え、突然どうしたのハルナ?」
「私、他に好きな人できちゃったの。」
「…… え??」
「だから、もう別れよう」
「え、ちょっとまって、突然そんなこと言われても」
「もう私の気持ちは変えられないの!! だから… もう…」
ハルナは涙ながらに同居していた家を出、実家に帰った。
ショウタの電話番号やメールアドレスも全てブロックした。
…ごめんね、ショウタ。 本当のことを言ったら君はきっと優しいからずっとそばにいてくれると思う。
だから、ショウタには幸せになって欲しい。
他の人を見つけたり、新しいことに挑戦したり。
そんなの、私がいたらきっと叶えられない。
だから、ごめんね…
ハルナはそう心の中で謝るしかもはや出来なかった。
そして、その気持ちももうすぐ忘れてしまうのだろう。
まだショウタはハルナの実家の場所を知らないので、実家だとショウタに見つかる可能性はほとんどない。
これで一安心と、ハルナは再び泣き始めた。
そしてそれから一ヶ月。
病気のせいでハルナはほとんどショウタのことを忘れてしまっていた。
不幸中の幸いなのか、ハルナはシェフとして、親戚の経営する、とある海の見えるレストランで再び仕事に就くことが出来た。
料理をするという経験自体は体が覚えており、単純な料理なら調理方法を見ながらなら出来る。
・・・・
ショウタは願っていた。
再びハルナともとの生活を送れることを。
それは無理でも、ハルナが一体誰を好きになり、今どんな生活をしているのかでいいから知りたかった。
自分からハルナを奪った男の顔を拝んでみたかった。
あの日から一瞬にして失われた日常。
もう一度だけでいいからハルナの姿を見たかった。
話したかった。
実家に帰ったのだろうけど実家の具体的な場所も知らない。
最寄り駅から表札を頼りに探してみても、ハルナのものと思わしき家はない。
仕事先に行ってみてももう辞めており今どこにいるかは分からないと言われる始末。
二人と同じクラスだった人に聞いてみても、今はハルナと連絡をとっておらず所在は不明。
誰に聞いても居場所はつかめず、どうか見つけたら教えて欲しい、そう伝えることしか出来なかった。
そんなある日、同じクラスだった一人が、ハルナに似た人物がとある海の見えるレストランで働いているのを見つけたと教えてくれた。
急いでそのレストランに向かってみると、確かに厨房にハルナに似た人物がいた。
緊張しながらそのレストランのドアを開けるショウタ。
「「いらっしゃいませー」」
こじんまりとしたレストランの奥で料理をしているハルナ。
ハルナはショウタに気付く様子はない。
とりあえずハルナが生きており、まだ夢であるシェフを続けている姿を見て安心するショウタ。
他にも客がたくさんいる中、ハルナのいる厨房に入っていく勇気はないショウタ。
そこで、ハルナと再び喋るため、シェフに質問をすることにした。
運ばれてきたウミガメのスープを一口。
おいしい。
そして勇気を出して近くの店員に、ハルナを呼んでもらった。
ハルナが来た。
「これは、本当にウミガメのスープですか?」
ハルナは訝しみながら答えた。
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
もはやハルナの記憶からショウタのことなど一切抜け落ちていた。
少しは反応するだろうと思っていたショウタは面食らった。
まさか完全に忘れているふりをするとは。
「…ハルナ、だよな?」
「…はい。 なぜ私の名前を?」
「…もういい。」
そういってウミガメのスープの代金だけ机に置き、泣きながら家に帰った。
その途中、ロープを買うのを忘れずに。
ハルナ…
もはやハルナと一緒にいれる未来などないと悟ったショウタは、
帰りに買ったロープで首を吊った。
簡易解説
男はハルナ(=シェフ)の恋人だった。
しかし、記憶障害と診断されたあと、ハルナは男に理由を告げず別れを告げ、姿を消した。
ハルナが海の見えるレストランで働いていることをどうにかして突き止めた男がレストランを訪れてハルナに質問をしてもハルナは顔色一つ変えず、男のことなどもはや覚えてもいない様子。
ハルナと将来を誓った身として、ハルナに愛想を尽かされたと男はもはや生きていく意味などないと自殺した。
22年12月09日 22:57
[ベルン]
相談チャットです。この問題に関する事を書き込みましょう。
ブックマーク(ブクマ)って?
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
自分専用のブックマークとしてお使い下さい。
Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
ブクマ:1
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!