ラテラル村に来たってことは、あなたたちはお父さんの友達かな? よろしく!
もうすぐお盆だし、村のお祭りがあるの。それで、亀村家の親戚がいっぱい集まってるんだ!
でもね、毎年この時期になると、ひいおじいちゃんのカメキチじいちゃんが元気ないの。特に今年は、何か気になることがあるみたいで……
よかったら、カメキチじいちゃんを元気づけてくれないかなぁ?
親戚のこととか村のこととか、何か分からないことがあったら私に聞いてね!
※元ネタあり
カメミちゃんこんにちは!とりあえず親戚のメンバーを紹介してもらってもいいかな?
こんにちは! えっとね、カメオ兄ちゃんにカメコ姉ちゃん、ラテオ君、ラテタ君、ラテミさん……多すぎてわかんなくなっちゃった。 [良い質問]
(1)…カメミちゃんのひいおばあちゃんって居ますか? [編集済]
ううん、ウミコばあちゃんはもう亡くなっていないの。 [編集済] [良い質問]
村のお祭りってどんなことやるのかな?
ラテラル慰霊祭っていって、帰ってきたご先祖様を楽しませる祭りなんだって。踊ったり花火をあげたり、あと屋台もいっぱいでるよ!
カメキチおじいちゃんと直接お話できるかな?
うん。大体家にいるから、いつでも話は聞けるよ。でもカメキチじいちゃんは時々聞き間違えたり変な返事するかもしれないから気を付けてね。 [編集済]
さっき「ラテラル村に来たってことは、あなたたちはお父さんの友達かな?」って言ってたけど、どうしてそう思ったんだろう?
お父さんが友達を招待したって言ってたから、そうかなって。
ウミコさんはいつどのようにして亡くなったのかって聞いても大丈夫かな?
5年前くらいかな。病院で亡くなったって言ってたから、多分病気だと思うよ。
ウミコさんが亡くなる前からカメキチさんは毎年この時期に元気なくなってたのかな?
ううん、おばあちゃんが亡くなってからかな。
カメミちゃん、親戚の方々とお話できるかな?できればいっぺんにお話(例:「○○を知っている人がいたら教えてください」→知っている人だけに返答してもらう流れ)とか大丈夫?
どこかにいるから、話はできるよ。いっぺんにはちょっと難しいかな。もし知っていそうな人がいたら、私が聞いてみるね! [編集済]
親戚に方々に、「カメキチじいちゃんが元気のない理由を知ってる?」と話してみましょう!
うーん、誰に聞いてもウミコばあちゃんがいないからじゃないか、としか……
カメキチさんが気になることがあるみたいだと思ったのはなぜですか?
なんかね、「若いもんは自分に素直になれ」って何回か言ってるから、何のことかなぁって。 [編集済] [良い質問]
集まってきている親戚の方々って、いつもはみんなラテラル村に住んでいるの?
ううん、全員じゃないよ。カメコ姉ちゃんとかラテオ君とかはいつもは遠くにいて、親戚が集まるときくらいしかラテラル村にいないんだ。 [良い質問]
カメミちゃんの弟のラテオ君がいつも遠くにいるってことは、カメミちゃんとラテオ君は別の場所に住んでるの?
(まとメモにミスがありました。正しくはラテオはカメコの弟です)
カメコ姉ちゃんとラテオ君にラテラル村の印象を(どんなに細かいことでもいいので、気になることやおかしいと思うことがないか)確認してみましょう!
うーん、とくに気になることとかおかしなところとか無いって言ってたよ?
(15)親戚の若い人の中で、自分に素直になれない性格の人って誰がいる?
うーん、どうかなぁ……あ、そういえばカメオ兄ちゃん、カメコ姉ちゃんのこと気にしてたなぁ。カメコ姉ちゃんも、カメオ兄ちゃんにしょっちゅう絡んでるし…… [良い質問]
よーし、とりあえず思い切ってカメキチおじいちゃんに「元気がない理由は何?」って聞いてみよう!
カメキチじいちゃん、自分が元気ないとか思ってないみたい。
(20)カメオさんとカメコさんのお互いを気にしてる感じって、その、なんというか、ラブな雰囲気感じる??
うーん、どうかな、カメオ兄ちゃんの方はそんな感じかな。ラブっていうか。 [良い質問]
カメキチさんとウミコさんの馴れ初めとかって聞いたことある?
あんまりよく知らないけど、ウミコばあちゃんから告白したって聞いたよ。 [良い質問]
カメキチさんは自分とカメオさんを重ねて、自分から告白できるように応援してたりするのかな?
あ、そうかもしれないね。カメキチじいちゃん、なんか自分の思いを伝えられなかったって言ってた気がする! [良い質問]
カメオ兄ちゃんを呼び出して、カメコ姉ちゃんのことが好きなのか聞き出すことってできる?
カメオ「え、カメコのこと? えっ、まあ、そうだなぁ、歳が近いし、他に女友達とかいないし、話してて楽しいよ。といっても親戚同士だし……」 [良い質問]
カメオくん!法律的には離れた親戚同士なら結婚しても問題ないらしいし、何より好きな人と一緒になるのが一番だよ!告白しちゃいなよ!!
カメオ「え、いや、好きとかそういうのじゃ……カメコの気持ちもあるし……」 [良い質問]
カメコさん、カメオさんの印象ってどうですか?正直な話!
カメコ「カメオ君? 優しいしとてもいい人よ。もう彼女いるんじゃないかな。私のこと、どう思ってるんだろう?」 [編集済] [良い質問]
カメコさんに質問します。「カメコさん、もしもカメオ君に彼女がいなくて、しかもカメコさんにぞっこんに惚れてて、向こうから本気で交際を申し込んできたら、それを受けるつもりはありますか?」
カメコ「えっ、ま、まあ、考えてもいいかな。でも単なる親戚だし……」 [良い質問]
カメオ君、カメコさんは君に脈アリな感じです、告白したらきっとOKしてもらえますよ!
カメオ「え、そうなの? うーん、でもなぁ……」 [良い質問]
カメオさん、カメキチじいちゃんとちょっとお話してみません?何か年長者からのアドバイスとか聞けるかも!
カメオ「カメキチじいさんと? 何か話すことあったかな?」
カメキチ「カメオ、伝えたいことがあるなら早く相手に伝えなさい。手遅れになる前にな」
カメオ「……」
カメキチ「わしもある人に伝えたいことがあったが、もう手遅れになった。だから、若い奴はそうはなってほしくない」
カメオ「……わかったよ」
カメオ「うん……あの、えっと、その……親戚だからあれだと思ったけど……やっぱり好きだから、付き合ってくれないかな」
カメコ「うん……いいよ」
カメオ「ありがとう……って言っても、今までとあんまり変わんないだろうけど」
カメコ「え、いやいや、いろいろ変わるよ! こうやってぎゅっと(この後イチャイチャが5年続いた)」
カメキチさん、どうやらカメオさんは伝えたいことを伝えられたみたいですよ!・・・・・・もしよろしければ、カメキチさんの「伝えるのが手遅れになってしまったこと」について、お話を聞かせてもらえませんか?他人に話すことで気が楽になるかも!
カメキチ「やっとカメオも素直になれたか……なーに、昔のことじゃ。わしにも思いを伝えたい相手がいたのじゃが、もう手遅れになってしまっての……」 [良い質問]
カメキチさん、亡くなったウミコさんに「好き」と伝えたかったのですか?
カメキチ「ああ……じゃが、一度も伝えることができなかったんじゃ……」 [良い質問]
参加者一覧 4人(クリックすると質問が絞れます)
当時から口数が少なく、あまり人と話さないカメキチだったが、ウミコの荷物運びを手伝ったことをきっかけに少しずつ話すようになった。
そしてウミコのことが好きになったカメキチは、思い切ってウミコに告白することにした。
「う、ウミコさん、ぼ、僕と……」
「カメキチ君、私と付き合ってください!」
「え、う、うん、僕で良ければ……」
ウミコに先に告白されてしまった。
大きな波乱もなく、高校、大学と卒業し、就職したカメキチは入社2年目でプロポーズを決意。
「よし、来週の日曜日には指輪を買って、そしてその夜には……」
「カメキチさん、今日の夜話が……」
「……え?」
いつの間にかレストランが予約されており、わけが分からずウミコと一緒に向かうと……
「カメキチさん! 私と結婚してください!」
「え、えっ、は、はい、喜んで!」
……何故か先にプロポーズをされてしまった。
大々的な結婚式は行わず、身内だけの小さなパーティで披露宴を済ませ、その後は少し喧嘩するくらいで幸せに生活をしていた。
子どもにも恵まれ、ごく普通の生活をし、孫もひ孫も出来た。
しかし、カメキチには心残りがあった。
ウミコに、自分の気持ちをきちんと伝えていない。
面と向かって「好きだ」と伝えきれていない。
いつも何かとタイミングが合わなかったり、先を越されたり、伝えるチャンスがつかめずにいた。
そんなことも、幸せな生活で忘れかけていた。
だが、ウミコはカメキチよりも先に天国へ旅立ってしまった。
亡くなる直前はウミコを失う恐怖で頭がいっぱいになっていた。亡くなってしばらくして、いまだに気持ちを伝えていないことを思い出した。
勇気を持てなかった。たった一言が言えなかった。だから、カメコに思いを伝えられずにいるカメオにいら立っていたのだ。
ひ孫のカメミやその父カメタの友人という人に助けられ、何とかカメオはカメコに思いを伝えることができた。
よかった、カメオが後悔せずに。
でも、自分はもう手遅れだ。今の今までそう思っていた。
「伝えましょう、ウミコさんに、今すぐに。思いを伝えるのに、遅すぎることなんてありません!」
そんなことを、まさか言われるとは思わなかった。
ウミコはもうこの世には……いや、でも……
思わず走ってしまった。思い切って走るのは何年ぶりだろう。目指すは、丘の上のウミコの墓。
年寄りには階段を上るのもつらい。けれども、なんだか体が軽く感じた。
そして気が付けば、目の前にはウミコの墓がある。毎年墓参りで見慣れているはずなのに、まるで本物がいるかのような緊張感があった。
もう、誰も邪魔をする人はいない。遅すぎた勇気を持って、墓にすがりながら、つぶやくように言った。
「ウミコさん……好きです……あの時から……今でもずっと……」
涙が止まらない。一生分の「好き」を、言えなかった思いをぶつけ続けた。
(やっと言ってくれましたね、カメキチさん)
遠くで、ウミコの声がした、ような気がした。
しばらくして、カメキチは亡くなった。100歳を超えていたため大往生と言えるだろう。
亡くなるまでの顔は終始穏やかだったらしい。
「カメキチじいちゃんに勇気をくれて、ありがとう。ウミコばあちゃんも、きっと天国で喜んでくれるよ。でもそっか、思いを伝えるのに、遅すぎるってことはないんだね。私もいつか、好きな人が出来たら……」
FA条件:カメキチに、ウミコに伝えていない思いを伝えるよう(墓に向かうよう)説得すること。
元ネタ:セイ著「パステル家族」より
「カメキチさん、やっと二人っきりになれたし、今なら言えますよね?」
「う、うぅ……しかし直接だとやっぱり恥ずかしい……」
「カメキチさん、私はあなたが今でも好きですよ。カメキチさんはどうですか?」
「……わしも……ウミコさんのことが……」
カメミ:カメゾウの娘。それなりにラテラル村のことは詳しい。
カメゾウ:カメミの父親。あなたはカメゾウの友人である。
カメキチ:カメミの曽祖父。
ウミコ:カメミの曾祖母で、カメキチの妻。故人。
カメオ:カメミの従兄で、カメゾウの兄の息子にあたる。
カメコ:カメミとは遠い親戚にあたるお姉さん。
ラテタ:カメオの弟。
ラテオ:カメコの弟。
ラテミ:カメミとは遠い親戚にあたるお姉さん。
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!