レストランの窓から見える海は凪いでいる。
ウミガメのスープを飲み終えた男は、穏やかな口調でウエイターに話しかけた。
「ごちそうさま。これが本当のウミガメのスープなんですね。実に美味しかった」
「ありがとうございます。お客様、ウミガメのスープは初めてですか?」
「ええ」
「そうですか。ぜひまたお越しください」
男は微笑み、(いいえ…)と心の中で続けた。
(この悪夢のような食事は今日が最初で最後です。私がウミガメのスープを飲むことは、もうありません)
男は誰か。
ウミガメのスープを飲み終えた男は、穏やかな口調でウエイターに話しかけた。
「ごちそうさま。これが本当のウミガメのスープなんですね。実に美味しかった」
「ありがとうございます。お客様、ウミガメのスープは初めてですか?」
「ええ」
「そうですか。ぜひまたお越しください」
男は微笑み、(いいえ…)と心の中で続けた。
(この悪夢のような食事は今日が最初で最後です。私がウミガメのスープを飲むことは、もうありません)
男は誰か。
「ウミガメのスープ」を解いてからお越し下さい
ウミガメのスープ
20の扉
ビブリオバトル2nd紹介問題
参加者一覧 4人(クリックすると質問が絞れます)
全員
まろゑ(5良:3)
ベルン(4良:3)
みのすけ(2)
レヴィ(2良:1正:1)
仲間たちは海の上で次々と死んでゆき、その内の一人は「ウミガメのスープ」になりました。そのスープを飲んだ仲間も、生還した後に遺書を残して海に身を投げ、死にました。残されたのは、スープを作った私だけです。死んだ仲間の肉でスープを拵え、それを別の仲間に飲ませ、自らも飲んだ私だけが生き長らえているのです。私は悪魔でしょうか。私は修羅でしょうか。私はいつか赦されるのでしょうか。今日いただいたウミガメのスープは泣きたいくらい美味しかった。いっそ泣いたら、また生きていけるのかもしれません。だけど今の私にはもう、流す涙は残っていないのです。私は疲れました。私は、憎い憎い海に帰ります。懐かしい仲間たちの元に戻ろうと思います。最後にこのスープが飲めて本当に良かった。ありがとう。ごちそうさまでした。
21年12月06日 22:34
[きまぐれ夫人]
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自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
物語:2票良質:3票ブクマ:2
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ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!