シェフの皆さん、素敵なスープの投稿ありがとうございました!
これより、「正解を創りだすウミガメ」の投票フェーズに移行します。
お気に入りの作品、苦戦した要素を選出しましょう。
作品投稿してない方も投票できますよ~
◯投票の手順
作品を投稿した「シェフ」は”3”票、投稿していない「観戦者」は”1”票を、気に入った作品に投票できます。
それぞれの「タイトル・票数・作者・感想」を質問欄で述べてください。
また、「最も組み込むのが難しかった(難しそうな)要素」も1つお答えください。
※投票は、1人に複数投票でも、バラバラに投票しても構いません。
※自分の作品に投票は出来ません。その分の票を棄権したとみなします。
※こちらの質問欄は闇スープに設定しております。発表まで他の人の投票を見ることはできません。
※投票締め切りまで何度でも投票内容を編集できます。
皆様の投票により、
◆最難関要素賞(最も票を集めた要素)
◆最優秀作品賞(最も票数を集めた作品)
◆シェチュ王(最も票数を集めたシェフ)←※次回の正解を創りだすウミガメを出題していただきます!
が決定します。
◯投票期間
~9/1 24:00まで
○発表
9/2以降のいつか(出題者の気分次第)
●別に使わなくてもいい投票テンプレート例
「◯◯◯」(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
「◯◯◯」(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
「◯◯◯」(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
最も組み込むのが難しかった要素「◯◯◯」
●エントリーした要素一覧
「隻眼のキャラ」
「りんご」
「誰かが勘違い」
「女はやんごとない家柄」
「ヤモリのネックレスが光る」
「御札」
「秋の気配をふと感じる」
「2回目」
「充電がそろそろ切れそう」
「男はカレーライスの人参すら食べられない」
「対戦車ライフル」
「心理テスト」
●エントリーした素敵な13作品一覧(提出順)
「隻眼姫」(作・パブロン)
「祈りの橋」(作・とーとろじー)
「守りたいもの」(作・夜船)
「食いしん坊と魚と祝福」(作・こはいち)
「ハローデスティニー」(作・ちるこ)
「繰り返すようにまた会える」(作・藤井)
「狸のバーベキュー」(作・だんご部長)
「家護る姫君」(作・やつぎ)
「ブラッドッラブ」(作・残酸)
「改変・七夕伝説」(作・ZERO)
「非現実要素はありますか? Yes!!!(良質)」(作・ちくわさん(偽物))
「帝都の休日」(作・黒井由紀)
「お前ん家、おっばけやーしきー!」(作・ZERO)
【サブ会場】結果発表!表彰はメイン会場にて!
「ハローデスティニー」(作・ちるこ さん)に1票
この問題における、金魚が長生きした理由にぐっときました。最後に希望が見いだせるストーリーがいいですね
「家護る姫君」(作・やつぎ さん)に1票
ごく短時間の情景の中に、奥深いストーリーと全要素がしっかり詰まっていて好きです。
「非現実要素はありますか? Yes!!!(良質)」(作・ちくわさん(偽物) さん)に1票
切なくて好きです。アールとクロオが活躍する話をもっと見てみたくなりました。
最も組み込むのが難しかった要素「対戦車ライフル」
「ハローデスティニー」(作・ちるこ)①
「家護る姫君」(作・やつぎ)①
「非現実要素はありますか? Yes!!!(良質)」(作・ちくわさん(偽物))①
「対戦車ライフル」
▶ちくわさん(偽物)さん作『非現実要素はありますか? Yes!!!(良質)』…3票
飛び抜けて良かったので3票まるごと突っ込んじゃいます。
スクロールしても延々続いていくその異様な長さを見て片手間に読める気楽さは無かったのですが、「読もう」と腰を据えて読み始めてからはあっという間でした。登場人物がキャラとして確立されていて、それぞれの要素が物語の脇道ではなく主軸に絡むように組み込まれていて、不自然さを感じませんでした。ヤモリのネックレスの光らせ方が秀逸でした。心理テストも登場キャラの心理を描くためにきちんと活かされていて見事です。
これだけ多種多様な要素がありながら決してとっ散らかることなく、ひとつの物語として丁寧にシンプルに書き上げられているのを見て、持ち票をすべて捧げたくなった次第です。一体どうやって物語を作っていったのか…その過程が非常に興味深いです。
素敵な作品、ゴチソウサマデシタ。
▶▶最も組み込み困難だった要素→『隻眼のキャラ』
組み込み困難というか「活かせなかったな」と思う要素です。投稿したあとで、もう少し上手く活かせたんじゃないかと思いました。
地味に「充電がそろそろ切れそう」という要素にも頭を悩ませました。
あとは自分で出した要素なんですが、「ヤモリのネックレスが光る」も意味不明でした。皆様すみませんでした(懺悔)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
前回の「創りだす」の反省点をもとに今回リベンジしてみて、まぁやっぱり反省点は腐るほどあるんですが、前回よりは自分の作品を気に入ることができたので良し!と思っています。今回は要素が2つプラスで全12要素でしたが、「舞台背景を決めてそこに要素を盛り込んでいく」というよりは、「要素から色々連想して自然と舞台背景が見えてくる」という感じがしました。
『創りだす』の企画は参加ハードルがちょっと高めですが、参加したら必ず得られるものがあると前回今回で実感しているので、今後も積極的に参加していけたらなぁと思っています。
最後に、主催のひろぺんさん、丁寧な司会進行と魅力的な問題文&挿し絵、ありがとうございました!結果発表の時を楽しみにしつつ、ピザを食べることにします🍕
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「非現実要素はありますか? Yes!!!(良質)」(作・ちくわさん(偽物))③
「隻眼のキャラ」
「隻眼姫」(作・パブロンさん)
最速の投稿、そして要素の使い方とまとめ方が秀逸です。りんごやニンジンなどの食べ物系要素が、世界観をリアルにしていると感じます。この悲しい物語、大好きです。
「ハローディスティニー」(作・ちるこさん)
この要素で、よくぞ非現実ますか?no!をここまで自然に書けるものかと、驚いた作品です。読後感がとても暖かいです。ヤモリをブランド名に使うのすごく素敵。
「狸のバーベキュー」(作・だんご部長さん)
金魚食べるつもりだったけど食べないことになったので長生きした、自分も最初それで考えてましたw 登場人物が狸という設定が、その答えを納得感あるものにしています。狸たちのかわいさにほっこり。
にそれぞれ1票ずつ投票いたします。
難しかった要素は「カレーのニンジン」に1票。最後まで考え付かずああなりました…。
パブロンさんのニンジンの使い方、マジ凄い。
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「隻眼姫」(作・パブロン)①
「ハローデスティニー」(作・ちるこ)①
「狸のバーベキュー」(作・だんご部長)①
「男はカレーライスの人参すら食べられない」
隻眼姫(作パブロン)に一票
隻眼姫のかっこよさに惚れ込みました。
狸のバーベキュー(作だんご部長)に一票
狸かわいいです。思いつきもしなかった形でした。
家守る姫君(作やつぎ)に一票
要素がシンプルながらもスッキリ収まっていたのできれいな答えだと思いました。
入れづらかった要素 前の物語につなげた都合上対戦車ライフルが入れづらかったです。
人参も回答への関わりが薄くなったので、次はこだわりたいです。
「隻眼姫」(作・パブロン)①
「狸のバーベキュー」(作・だんご部長)①
「家護る姫君」(作・やつぎ)①
「対戦車ライフル」
「隻眼姫」パブロンさん
全ての要素がストーリーに自然に組み込まれていて読みやすかったです。この後の王女に希望を見ました。
「狸のバーベキュー」だんご部長さん
自分では思いつかない設定に感心しました。テンポよく進む会話が読んでいて心地良かったです。
「家護る姫君」やつぎさん
短い文章で綺麗にまとまっていて素敵です。最後の一文にキラリと光るセンスを感じました。
要素は「ヤモリのネックレスが光る」に一票。難しいが故にストーリーの要になりました、感謝してます!
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「隻眼姫」(作・パブロン)①
「狸のバーベキュー」(作・だんご部長)①
「家護る姫君」(作・やつぎ)①
「ヤモリのネックレスが光る」
・投票
「繰り返すようにまた会える」(作・藤井さん)に2票
細かい描写により、情景が思い浮かべやすく、読み入ってしまいました。
お嬢様の純真無垢さとそれによる無邪気さに、立場が違うと理解しつつも惹かれていく男。
別れの場面での、ごちそうさまでしたと2回目の使い方には、えもいえぬ感動を覚えました。
全体を通して、目の離せない素敵な物語でした。
「狸のバーベキュー」(作・だんご部長さん)に1票
男と女が人間以外の動物という設定に目を引かれました。
最初のかわいい少女視点での語り口調でつかみはバッチリでした。
母親と師匠の少女を思う気持ちに加え、人間の家族の優しさ、最後に父親の娘の幸せを願う気持ち。
全体を通して、暖かみの感じられる作品でした。
・最も組み込むのが難しかった要素
「充電がそろそろ切れそう」
バッテリー式の機械は、物語の世界観に合わせにくかったです。
それをいうと対戦車ライフルもですが、こちらは時代をずらして誤魔化しました。
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「繰り返すようにまた会える」(作・藤井)②
「狸のバーベキュー」(作・だんご部長)①
「充電がそろそろ切れそう」
作・やつぎ
作品名・家護る姫君
理由・最初の入りで、魅了させられました。他の作品はやはり、隻眼とかの中2要素が入っているので
非現実的要素がある作品ばかりだったのですが、要素を7個入れても非現実的要素を入れない手腕には
感動いたしました。また、簡潔で分かりやすい内容も実際の問題として出すときも使いやすく
汎用性の高い作品だと思いました。SIMPLE is the BEST!!!
こちらの作品すべての作品の中で1番グッときたので2票投じさせていただきます。
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「家護る姫君」(作・やつぎ)②
「ハローデスティニー」(作・ちるこさん)に2票
ライトなボリュームの中に要素が上手く詰まった作品。
扱いにくい要素をそこでまとめて片付けるかと感心しました。
ファンタジーに寄ってしまいそうなお題を無理なく現代物に仕上げる技量にも感動。
「繰り返すようにまた会える」(作・藤井さん)に1票
リンゴ飴のように甘酸っぱくキラキラした作品。
自分の中には無い繊細な感性を見る感じが好きでした。
最も組み込むのが難しかった要素「対戦車ライフル」
これに世界観が引きずられてあのザマでした。
逆に考えれば最も影響力のあったパワーワードとも言えるかも。
「ハローデスティニー」(作・ちるこ)②
「繰り返すようにまた会える」(作・藤井)①
「対戦車ライフル」
作・黒井由紀
作品名・帝都の休日
理由・最初の帝都の高い塔→お姫様が塔から飛び立つの下りで
あれこれは、某お嬢様スパイアニメかな?と思いまして、これすこだわ~と心をつかまれた次第です。
いやもう、ドイツっぽさというかスチームパンクというかがプンプン出ててワクワクしました。
非現実的要素がありつつも、それを読んでいてごちゃごちゃにならないように回収しきっていて
さすがの手腕だなと思いました。
よって、こちらの作品に1票を投じさせていただきます。
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「帝都の休日」(作・黒井由紀)①
難しいと思った要素・「充電がそろそろ切れそう」
理由:やっぱり、こちらは難しいですね。
何と言っても、「対戦車用ライフル」と「充電がそろそろ切れそう」との組み合わせが抜群に悪いw
入れた方も少なかったはずですし、、、
頑張って入れてみたかったですが。
「充電がそろそろ切れそう」
3作品に1票ずつ投票させていただきます。
「ハローデスティニー」 ちるこさん作
ファンタジー系の解説が多く投稿されている中で、現代を舞台にした正統派のラブ・ロマンス。都会の忙しない日常から倦怠感を匂わせつつ、それでも健気に生きようとするアキラとユミカの偶発的な出会いを、問題文と要素という必然へ収束させていく……。文章力も非常に高く、安心して最後まで二人の邂逅を見届けることができました。
「繰り返すようにまた会える」 藤井さん作
一見、支離滅裂と思われた問題文と要素をすっぽり夏祭りの風景に収納していく様は、ただただ流石の一言。展開も分かりやすく、それでいてキャラクターの心情表現が豊かでついついニヤニヤしてしまいました。そしてまた、なんて男がイケメンなんだ……。二人の行く末がさらに気になるような素晴らしい恋物語でした。
「帝都の休日」 黒井由紀さん作
豊かな自然と中世風の街並み、そして現代技術が入り混じった不思議な世界観が、目を閉じるとそこに現れてくるような魅力的なファンタジー。文章がそこまで長くなくても物語として十分読み応えがあり、またラストの急展開もスリリングなアクセントとして効いていました。流石の文章力です。
難しかった要素は「隻眼のキャラ」です。
「対戦車ライフル」と悩みましたが、こちらに関しては「対戦車ライフル風の○○」だとか「対戦車ライフルのように正確な一言」というように上手く避けることはできました。しかし「隻眼のキャラ」に関しては自動的にそのキャラを登場させる必要性が発生し、それを上手く物語の雰囲気にマッチさせることが僕を含め、多くの投稿者を苦しめたのではないかと思います。
[編集済]
「ハローデスティニー」(作・ちるこ)①
「繰り返すようにまた会える」(作・藤井)①
「帝都の休日」(作・黒井由紀)①
「隻眼のキャラ」
「ハローデスティニー」(作・ちるこさん)
要素の使い方が上手で、話の流れが自然で、しかも面白かったです。ヤモリのネックレスをあんな使い方できるなんて、ビックリしました。短編小説を読んだ気分です。ハッピーエンドで良かったです!!
難しそうな要素は「隻眼のキャラ」です。私の要素も使ってもらえて嬉しかったです。次は作品も書きたいです。
「ハローデスティニー」(作・ちるこ)①
「隻眼のキャラ」
「ハローデスティニー」(作・ちるこ)二票
短いのに12要素を重要な場所に置いていて、無理なく自然にまとまっている解説となっているところが素晴らしいです。日常の一部分でほんのり関わった人の未来を、静かに、大きく変えていたというストーリーが大好きです。
「繰り返すようにまた会える」(作・藤井)一票
各要素の使い方もさることながら、問題文への関わらせ方が上手いです。
問題文や要素が登場人物の感情が大きく動く場面となっています。凄いです。
難しかった要素
心理テストです。
隻眼キャラが読み手に持たせるイメージと、心理テストという生活感あふれる要素の両立に苦労しました。心理テストの登場シーンだけは今も納得できてないです……
[編集済]
「ハローデスティニー」(作・ちるこ)②
「繰り返すようにまた会える」(作・藤井)①
「心理テスト」
「隻眼姫」 パブロンさんに1票
要素の使い方が上手かったから!
「繰り返すようにまた会える」 藤井さんに1票
地の文章が好みだから!
「家護る姫君」 やつぎさんに1票
設定と雰囲気が好きだから!
最も組み込むのが難しかった要素
⑥の御札、フツーに勘違いしてて入れる忘れてたから!!(ついさっき気がついた、テヘペロ!)
[編集済]
「隻眼姫」(作・パブロン)①
「繰り返すようにまた会える」(作・藤井)①
「家護る姫君」(作・やつぎ)①
「御札」
「非現実要素はありますか? Yes!!!(良質)」
(作・ちくわさん(偽物)さん)に1票
物語の魅力、スピード感、キャラの特徴的な性格、それを引き立てる文章。
なんだか、凄いの一言しか出てきません。
お題の「御札」を「御礼」と勘違いしているのだけが玉に瑕と言ったところでしょうか。
最も組み込むのが難そうな要素「対戦車ライフル」
一つだけ、どう見てもおかしいw
[編集済]
「非現実要素はありますか? Yes!!!(良質)」(作・ちくわさん(偽物))①
「対戦車ライフル」
作・だんご部長さんの「狸のバーベキュー」に一票投票させてください!
12要素の回収が無理なく行われている点。
何より、主人公を狸にしてストーリーを進めていくという着眼点、お見事です!
「狸のバーベキュー」(作・だんご部長)①
「繰り返すようにまた会える」(作・藤井)1票
ストーリーが出来ていて無茶苦茶な設定(エントリー要素)にあまり違和感なく見れました
最後はハッピーエンドでほのぼのとした感じの終わり方が好きだと思いました。
最も組み込むのが難しかった要素
「男はカレーライスの人参すら食べられない」
駆け込みでごめんなさい!
「繰り返すようにまた会える」(作・藤井)①
「男はカレーライスの人参すら食べられない」
参加者一覧 15人(クリックすると質問が絞れます)
最難関要素賞
1位⑪対戦車ライフル (4票) 👑
2位①隻眼のキャラ (3票)
3位⑨充電がそろそろ切れそう (2票)
3位⑩男はカレーライスの人参すら食べられない (2票)
5位⑤ヤモリのネックレスが光る (1票)
5位⑥御札 (1票)
5位⑫心理テスト (1票)
最優秀作品賞
1位「ハローデスティニー」(ちるこさん) (8票/6人) 👑
2位「繰り返すようにまた会える」(藤井さん) (7票/6人)
3位「家護る姫君」(やつぎさん) (6票/5人)
4位「狸のバーベキュー」(だんご部長さん) (5票/5人)
5位「非現実要素はありますか? Yes!!!(良質)」(ちくわさん(偽物)さん) (5票/3人)
6位「隻眼姫」(パブロンさん) (4票/4人)
7位「帝都の休日」(黒井由紀さん) (2票/2人)
シェチュ王
ちるこさん (計8票) 👑
HIRO・θ・PENさん、この企画に関わった皆様、本当にありがとうございました!
あの要素でファンタジーでなく現代物を書いたこと、たくさん褒めてもらって嬉しいです。逆にわたしは現代物しか書けない、なんて言えないですね……(小声)
今回の経験を生かして、自身の作品の幅も広げていきたいと思います。
第3回の企画運営がんばります!皆様どうか参加してくださいね……![編集済] [18年09月02日 21:22]
選ばれる側の人も選ぶ権利を持っている投票の場合、その人が誰にも投票しないと、一応不公平になるんだなとシャワー浴びながら考えた次第。(一票の価値が重いかつ全員が投票した場合に限るけど。)まあノリで投票しても誰も怒ったりするわけじゃないので、気楽に投票してください。勝ち負け競ってるわけではなく、素晴らしい文才を発揮した相手、自分の好みのセンスを披露してくれた相手を称えましょう!って企画ですし。[編集済] [18年08月30日 20:20]
>出のみさん 理論上可能ではありますが、出来ればナシでお願いします(´;θ;`)申し訳ない!何らかの形で使い切っていただけるのが理想です!3票まとめて1作品につっこむ、あるいは2票を1作品に1票を他の1作品につっこむことはできます。[18年08月30日 20:09]
タイトル「小さな甘いときめき」
男は、漫画「アドルフと少女」の大ファンだった。
富豪の家に生まれた少年アドルフは、生まれながらにして①片目が見えないことを嘆いた両親に
よって大いに甘やかされ、何もしたがらない、着替えも一人でできない、⑩カレーライスの人参
すら食べられないような、わがまま放題な息子に育った。そんなアドルフはある日、小さな橋
の上に立っている、コケモモの花のような可憐な少女に一目惚れする。アドルフと少女はかけ
がえのない親友になるのだが、しばらくして二人の住む国で戦争が起こる。アドルフは少女を
守るため、⑪対戦車ライフルを構え、戦地を駆け抜ける。
…という漫画を読んだ男は、少年の心に強く打たれた。男もアドルフと同じく、生まれつき身
体に弱いところがあって、それが理由で家族には十分にお金と労力を使って甘やかして育てて
もらった。しかし漫画を読んだ男は、自分が今までどれだけ怠惰な人生を送ってきたか、本気
で人生を歩んでこなかったか、何も成し遂げられていなかったことを痛感した。そして、アド
ルフのような、何かを守れるような男になりたいと願った。
どうすればアドルフのようになれるのか。考えた結果、男は漫画の中に出てきた橋のモデルに
なった橋を聖地巡礼することにした。現地に着くと、漫画で見た橋にそっくりな橋が、金魚の
泳ぐ川に架かっており、そしてそれを渡った先には、小さな神社があった。取りあえず参拝す
るかと近づくと、神社では漫画の聖地巡礼者向けのコラボグッズが沢山販売されているようだ
った。コラボグッズと聞いてテンションの上がった男は、神頼みも兼ねて、アドルフと少女の
描かれた⑥御札を、家族から貰った莫大なお小遣いで大量購入した。
女は、何も知らなった。
女は④有名な財閥の末っ子のお嬢様として生まれたので、執事やメイドが毎日世話をしてくれる
ような優雅な生活を毎日送っていた。しかしある日、メイド同士が話しているのを聞いて、そ
の内容に耳を疑った。
「ある小さな橋が、川の上に架かっています。さて、橋の下には何があるでしょう?」
そんなの分かるわけがないじゃないと思った女だったが、問題になるということは、きっと正
解があるに違いないはずだ。この問題がただの⑫心理テストだとも分からないお嬢様は、すぐさ
ま執事に車を出すように指示した。
車で自宅の豪邸の近くを走っていると、ある橋が見えた。執事に、ここで降りたい、1人で行き
たい場所があるので、後で呼ぶから迎えに来てくれと声をかけ、女は橋に近づいた。橋の横の
階段を下り、下に降り立つと、そこには白と薄ピンクの小さな花をつけた木が生えていた。こ
の花は何の花なのだろう、これは何の木なのだろうと思い、しばらく観察していると、不意に
手首につけた②Apple Watchが震えた。どうやら、⑨充電がそろそろ切れそうというお知らせの
ようだ。充電がなくなると、GPSで居場所を伝えられないので、執事が迎えに来られなくなって
しまう。女は奥にある神社に気付く前に、急いで執事を呼び、その場を後にした。
しばらくして、漫画「アドルフと少女」は、漫画家の体調が優れないこともあり、今年で全20
巻の完結を迎えた。元々大人気漫画というほどではなかったからか、聖地の橋のある神社は瞬
く間にして閑散となった。そして、間もなく漫画家の訃報が届いた。財政難により、神社は閉
鎖することになってしまった。地元では、大手が土地を買い取って大型スーパーを建設するの
ではと噂された。
秋になり、男は⑧再び神社を訪れた。男は、人が変わったかのように、汗水流して働き、ある会
社の社長となった。そしてある一人の女性と出会い、結婚することとなった。男には、守るべ
き女性ができた。結婚後は、今住んでいる場所とは離れたところに引っ越すことにした。もう
こちらに戻ってくることは出来なさそうなので、男は正月の焼き払いの時のために、お世話に
なった御札を神社に預けようとした。しかし、神社は閉鎖が決定したこともあって、誰もいな
かった。仕方なく、男は賽銭箱の横に束ねた御札を置き、その場を後にした。御札に本当に効
力があったのかどうかは男にも分からない。けれども、男は、自分が変われるきっかけとなっ
た漫画の作者、聖地に感謝の気持ちでいっぱいになり、橋の上で深くお辞儀をし、叫んだ。
「ありがとうございます!」
女は、あれから家に帰って、慣れない調べ物をした結果、あれはコケモモの花のようだという
ことが判明した。それから女は知識を得るということに感動を覚えるようになり、植物図鑑を
片っ端から読み漁った。「私、もっといろんな花のことを知りたいの」と父親に言うと、水晶
玉を抱え込んだヤモリのネックレスをプレゼントしてもらった。「ヤモリは知識の象徴でもあ
り、富の象徴でもあるんだ。水晶は君を不浄から守ってくれる。」女は、そのネックレスを毎
日首にかけるようになった。
女は橋の下を再び訪れた。橋の下には、⑦秋の気配をふと感じさせるような、赤くて小さい実が
なっていた。やはり木はコケモモの木だった。自分の導き出した結果が合っていたことに嬉し
くなり、女はコケモモの実を一粒手に取り口に入れた。さわやかな酸味が口いっぱいに広がる
。図鑑で見た実はこんな味だったのか。満足した女は、コケモモの木に向かってこう言った。
「ごちそうさまでした!」
女が橋の階段を上って、橋の上に立つと、その向こうに建物があることに気づいた。気になっ
た女は、神社の中に入っていった。神社の真ん中には像が祭られており、上には鈴のようなも
の、そして手前には箱が置かれていた。そしてその箱の横に、少年と少女の描かれた紙束が置
かれているのに気づいた。女にもこれは誰かが置いていったなと分かる程度には、異質な光景
だった。女は考えた結果、この建物を訪問した人は、何かここに物を置いていかなければなら
ないのではないかと③勘違いした。女は貴重品以外の手持ち品がほぼなかった。仕方なく、女は
首にかけていたネックレスをはずし、紙束の隣に置いた。女は後ろを振り返ると、橋のほうに
走っていった。
冬になり、空気は乾燥し、日差しはより傾いた状態で差し込んでくるようになった。日光は賽
銭箱の近くにも差し込むようになる。光は⑤ヤモリのネックレスを輝かせ、水晶玉の球面が光を
一点に集める。その点が横の紙束に差し掛かった時、紙束はゆっくり燃え始めた。収れん火災
だ。火は次第に大きくなり、火事になった。幸い、火災報知器が設置されていたので大事には
至らなかったが、地元では「漫画家の霊が神社に現れ火災を起こしたのではないか」という噂
が広がった。その噂によって神社の土地はいわくつきとなり、スーパー建設計画は白紙となっ
た。金魚は、そんなこととは知らず、今日も元気に橋の下で泳いでいる。
「…アキト?アキトもここに来てたの?!偶然だね!」
「…?!ミサキじゃないか!君もここに来ていたのか。どうしてここに?」
「明日引っ越しでしょ?だから、ちょっと最後に見ていきたいものがあって。アキトは?」
「俺もだよ。俺も挨拶しに来たんだ。『ありがとうございます!』ってな。」
「そっか。…なんだか私たち、いい夫婦になれそうね!」
「そうだな。俺は何があっても、お前のことを守ってみせるよ。」
「じゃあ私はいつまでもあなたについていくわ。約束よ?」
「ああ、もちろん。」
コケモモ(花言葉:小さな甘いときめき)
<完>
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
自分専用のブックマークとしてお使い下さい。
Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!