ある昼下がりのこと。
お洒落なレストランで「ウミガメのドリア」が来るのを待つ慎太郎と、時間を気にして少し落ち着かない様子の瑞希。
ランチタイムということもあり、店内は多くの客で賑わっている。
しばらくして、ウェイターが慎太郎の元へドリアを運んできた。
待ちわびた絶品のドリアに慎太郎が舌鼓を打っていると、店の奥ではウェイターが瑞希の元へ向かおうと急いで準備をしているところであった。
そんなウェイターをよそに髪留めを熱心に見つめる瑞希を見て、
「お腹減ってるのかな?」と慎太郎が思ったのは一体なぜ?
らてらておぶざまんす?2021-11
No.17[おだんご]11月20日 22:5011月20日 22:51
ドリアを慎太郎によこしたウェイターと、瑞樹のもとに向かおうとしていたウェイターは同一人物ですか?
YES! 同一人物です! [良い質問]
No.18[「マクガフィン」]11月20日 22:5011月20日 22:53
彼氏との待ち合わせ中にレストランの窓ガラスで髪のセットを確認している瑞稀を見て、空腹ゆえに店内の料理を凝視しているのだと勘違いしましたか?
5+
核となる部分が出たので正解で!!! [正解]
参加者一覧 8人(クリックすると質問が絞れます)
全員
ひゅー(1良:1)
「マクガフィン」(3良:2正:1)
おだんご(6良:4)
霜ばしら(2)
ルーシー(3良:2)
しゃっくり2(4)
ツォン(2)
シュガー⭐︎(2良:2)
家族と一緒に久しぶりの外食の慎太郎くん(5)。
そんな慎太郎くんが、表の道路に接したレストランの窓際の席で、自らの注文した「ウミガメのドリア」を今か今かと待ちわびている。
◆◆◆◆◆
その同時刻、レストランの外、慎太郎の席と一枚窓を隔てた歩道では、瑞希が一人でデートの待ち合わせをしている。
…デートの相手は壮太。ランチタイムの間、彼はこのレストランでウェイターのアルバイトをしている。バイト終わりにデートの約束をした壮太を、瑞希は一人レストランの前で待っているのだ。
◆◆◆◆◆
「ドリア、4番のテーブルに持っていって」
壮太は、額にうっすらと汗を滲ませながら右へ左へ料理を運ぶ。
このバイトをはじめて3ヶ月。祝日ということもあってか、近年希に見る繁盛具合であった。
オーダーの切れ間が無く、このままではシフト交代の時間を過ぎてしまう。それは……それはまずいっ!
「壮太、それ運んだらもうあがれ。」
ちらりと時計を気にした壮太に、先輩の信彦が声をかけた。確かにもう交代の時間ではあるが、オーダーが詰まっている今シフトを代わるのは信彦への負担が大きい。
当然異を唱えようとした壮太を、信彦が遮った。
「今日は瑞希ちゃんとデートだろうが。はよ着替えて行け。」
信彦の言う通り、壮太はこの後、最愛の彼女である瑞希との初デートがある。そんな壮太の事情を把握している信彦は、先輩風を吹かせて気を使ってくれているのだ。
壮太は一瞬悩み、そして……
「あざっす!!!!!」
壮太は信彦に深々と頭を下げ店の奥へと急いだ。
全ては、一刻も早く彼女の元へと向かうために。
◆◆◆◆◆
…待ち合わせの時間になっても、壮太が来ない。
今まさに彼は着替えを終わらせ、瑞希の元に向かおうとしているのだが、店の外で待つ瑞希にはそんなことは知るよしも無く。
━━それでも壮太は瑞希と出会ってから今まで、一度たりとも約束を破ったことはない。
僅かに不安に駆られながらも、これから訪れるであろう甘い一時に期待を膨らませる瑞希。
その時ふと、レストランの窓に写る自分の姿が気になった。この日のために精一杯おめかししてきたつもりであるが、念のため身だしなみを整えておきたい。
誕生日に貰った髪留めを付けてきたことに、彼は気づいてくれるだろうか。
「髪留めの位置、ちょっとズレてない?今日風強かったからなぁ……」
◆◆◆◆◆
その頃一方店内では。
慎太郎くんがドリアを食べながらふと窓の外を見ると、なんか知らないお姉さんが窓越しに自分のドリアを睨んでい(るように見え)た。
「ねーねーおかーさん、あのお姉ちゃんお腹空いてるのかな?」
簡易解説
レストランの前でバイト終わりの壮太を待っていた瑞希は、窓を鏡代わりにして髪留めの位置を確かめていた。それをレストランの中から見た慎太郎は、瑞希が自分のドリアを滅茶苦茶欲しがっているように見えたのだ。
そんな慎太郎くんが、表の道路に接したレストランの窓際の席で、自らの注文した「ウミガメのドリア」を今か今かと待ちわびている。
◆◆◆◆◆
その同時刻、レストランの外、慎太郎の席と一枚窓を隔てた歩道では、瑞希が一人でデートの待ち合わせをしている。
…デートの相手は壮太。ランチタイムの間、彼はこのレストランでウェイターのアルバイトをしている。バイト終わりにデートの約束をした壮太を、瑞希は一人レストランの前で待っているのだ。
◆◆◆◆◆
「ドリア、4番のテーブルに持っていって」
壮太は、額にうっすらと汗を滲ませながら右へ左へ料理を運ぶ。
このバイトをはじめて3ヶ月。祝日ということもあってか、近年希に見る繁盛具合であった。
オーダーの切れ間が無く、このままではシフト交代の時間を過ぎてしまう。それは……それはまずいっ!
「壮太、それ運んだらもうあがれ。」
ちらりと時計を気にした壮太に、先輩の信彦が声をかけた。確かにもう交代の時間ではあるが、オーダーが詰まっている今シフトを代わるのは信彦への負担が大きい。
当然異を唱えようとした壮太を、信彦が遮った。
「今日は瑞希ちゃんとデートだろうが。はよ着替えて行け。」
信彦の言う通り、壮太はこの後、最愛の彼女である瑞希との初デートがある。そんな壮太の事情を把握している信彦は、先輩風を吹かせて気を使ってくれているのだ。
壮太は一瞬悩み、そして……
「あざっす!!!!!」
壮太は信彦に深々と頭を下げ店の奥へと急いだ。
全ては、一刻も早く彼女の元へと向かうために。
◆◆◆◆◆
…待ち合わせの時間になっても、壮太が来ない。
今まさに彼は着替えを終わらせ、瑞希の元に向かおうとしているのだが、店の外で待つ瑞希にはそんなことは知るよしも無く。
━━それでも壮太は瑞希と出会ってから今まで、一度たりとも約束を破ったことはない。
僅かに不安に駆られながらも、これから訪れるであろう甘い一時に期待を膨らませる瑞希。
その時ふと、レストランの窓に写る自分の姿が気になった。この日のために精一杯おめかししてきたつもりであるが、念のため身だしなみを整えておきたい。
誕生日に貰った髪留めを付けてきたことに、彼は気づいてくれるだろうか。
「髪留めの位置、ちょっとズレてない?今日風強かったからなぁ……」
◆◆◆◆◆
その頃一方店内では。
慎太郎くんがドリアを食べながらふと窓の外を見ると、なんか知らないお姉さんが窓越しに自分のドリアを睨んでい(るように見え)た。
「ねーねーおかーさん、あのお姉ちゃんお腹空いてるのかな?」
簡易解説
レストランの前でバイト終わりの壮太を待っていた瑞希は、窓を鏡代わりにして髪留めの位置を確かめていた。それをレストランの中から見た慎太郎は、瑞希が自分のドリアを滅茶苦茶欲しがっているように見えたのだ。
21年11月20日 22:44
[だだだだ3号機]
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自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
自分専用のブックマークとしてお使い下さい。
Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
物語:3票納得:5票ブクマ:6
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これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
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