【診断メーカーお題】笑う転落男

とある特撮ヒーローの主役になった男。
この男、若干頭が弱くついうっかり問題発言をしてしまい炎上することがしばしばあった。

男がパーソナリティを務めるラジオ番組での出来事。
「そうそう、俺が主役のマスクドスナイパー・レオン、あと三回でついに最終回を迎えるんですよ！」
興奮気味に番宣を始めた男は、その興奮を抑えるどころか話を進めるにつれだんだんエスカレートしていった。
「それでさ、前回のアクションシーンで監督が爆発の中を素顔で走るレオンが撮りたいって言いだして、顔に傷つくのＮＧ出してる事言ってたのにやらされたんだよね～」
だんだんとスレスレの裏話をし始め、隣のミックスブースで聴いていたマネージャーが止めようとジェスチャーを出していたのだが、なぜかこの男勘違いした。
「やー、気分が乗ってきたし、偉い人からＯＫ出たし、盛り上げるためにもレオンの名台詞でも言っちゃおうかな！」
座席を立ち上がると男は変身ポーズをとり、叫ぶ。
「擬態変身！マスクドスナイパー・レオン！もはやこの姿は誰も知らない！なぜならオクト！俺とお前はここでともに果てるからだ！」

ミックスブースからのストップの指示も、変身するためにヘッドホンを外していたこの男には聞こえていなかった。

放送ブースにマネージャーが入り、放送を止めてから男をぶん殴った。

「お前が今オンエアに流したのは、最終回のネタバレだ！！！なんてことをしてくれたんだ！！！！」



もうすでに書きあがった台本は変更せざるを得なくなり、最終回までの数話で撮影済みのシーンも撮り直しとなった。
男は制作側だけではなく所属プロダクションからも解雇された上に多額の賠償請求を求められ、見事なまでの転落人生を歩むことになったそうな。

晩年の男は、いつも誰にも気づかれないように紛れ込んでいるため、浮浪者仲間にカメレオン野郎と揶揄されていたことを知る人も少ない。

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一行解説
未放送の台本を読み上げ、重要なネタバレをしてしまったから
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学校っぽいキーワードのお題ったーのお題
ツォンさんは「笑い声」「台本」「チョーク」で学校っぽくない話を作ってください
https://shindanmaker.com/584142
より作成