絶望スパゲティ

海で遭難して孤島に漂着したカメオたちは、飲み水の代わりに海水でスパゲティを茹でることを思い付いた。
海水は飲み水には使えないが、元より塩水を用いることの多いスパゲティの茹で湯には使えるのではないかと閃いたのだ。

その際、「もう少し塩味を薄めて食べたい」、「海水の衛生が気になる」・・・などの意見から、飲み水をコップ１杯だけ用意し、茹でた麺をサッとくぐらせて海水を軽く洗い流して食べることにした。

実は茹で湯の塩分濃度が２．５％以上あると麺の食感がモチモチになるという効果がある上に、海水の塩味と磯の香りが加味された海水スパゲティは、資源の限られた苦しい日々を生き抜く希望の光となった。



実際にどんな味なのか？
気になる人は『とある海の見えるレストラン』に行くと良い。
あの時の味を再現したスパゲティを、店長のカメオが思い出と共に振る舞ってくれるだろう。