数々の人気イラストで有名になったアケミは多くの人々から支持されている。カメヨもそのファンの一人で、いつもアケミのイラストを楽しみにしていた。
アケミはいつもと同じように、とある小説のキャラクターをイラストに描いた。しかしその小説の熱狂的ファンであったカメヨは、
「なんでこんなもの描いたのよ!」
とアケミを非難してしまった。
好きな作品が描かれたのなら嬉しいはずだが、なぜだろうか。
アケミはいつもと同じように、とある小説のキャラクターをイラストに描いた。しかしその小説の熱狂的ファンであったカメヨは、
「なんでこんなもの描いたのよ!」
とアケミを非難してしまった。
好きな作品が描かれたのなら嬉しいはずだが、なぜだろうか。
No.1[シュガー⭐︎]03月04日 21:0503月04日 21:08
そのキャラクターのイメージを損なうようなイラストでしたか?
YES 有名な小説のキャラクターです。(イメージという言い方は違うかも…) [編集済] [良い質問]
No.7[白石コーソー]03月04日 21:1803月04日 21:20
カメヨの非難は正当性があるものですか?
[編集済]
YESNO 正当性と言われると難しいですが、一定数こういう反応をする人はいそう、という印象
No.11[白石コーソー]03月04日 21:2303月04日 21:26
書かれたキャラクターの外見のイメージはアケミとカメヨで共通していますか?
YES しかし描かれたものが問題です [良い質問]
No.23[ひゅー]03月04日 21:4403月04日 21:45
『吾輩は猫である』は、猫の視点からみて人間っておかしいよなという話なのに、擬人化して書かれたら魅力が薄れますか?
YES そういうことでした! [正解]
参加者一覧 6人(クリックすると質問が絞れます)
全員
シュガー⭐︎(6良:4)
ひゅー(6良:2正:1)
ぽぽぽん(3良:2)
白石コーソー(4良:2)
のぼり(3良:2正:1)
トオル(2良:1正:1)
解説
アケミは擬人化専門のイラストレーター。『吾輩は猫である』の猫を擬人化したことで、「吾輩は猫である(猫ではない)」ことになり、小説の世界観を根底から崩したことにカメヨは激怒した。
おまけ
カメオは擬人化イラストを自動生成するソフトウェアを開発し、そのソフトウェアを搭載したコンピュータをアケミと呼んでいる。
「母さん、アケミの描いた絵を勝手に見るなよ」
母カメヨはアケミの大ファンであるし、高校在学中にアケミを生み出したカメオのことも誇りに思っている。
「いいじゃない、楽しみなのよ。それで、今日は何を描いてくれたのかしら」
カメヨは図々しくもカメオの小水を見計らって部屋に立ち入り、アケミのイラストを覗いていた。
その日イラストに何を描くかは、主にアケミがネットの海から探し出した情報をもとにしている。画像データやテキストデータを勝手に検索、解析し、擬人化イラストを生成する。
「あら? 今日のは…猫耳のふてぶてしいおじさんかしら。えっと、なになに…」
カメヨは画面をスクロールし、下部に表示されたタイトルを確認した。
「『吾輩は猫である』の猫」
「渋いチョイスだなあ」
呟きつつ、カメオはその小説を読んだことがない。おそらく青空文庫で公開されている文章情報でも拾ってきたのだろう。再現度の評価はしようがないが、自然な画像であったためその点でカメオは満足していた。
ところが、カメヨは違った。
「ちょっと! なんでこんなもの描いたのよ!」
普段なら孫の顔でも見るみたいにベタ甘にアケミを褒めるカメヨだけに、これほど憤るのは珍しい。
「あれは猫が猫だからいいんでしょう⁉︎ 猫が人間になって猫じゃなくなっちゃったら、猫である意味がないじゃない!」
カメオにはわけのわからぬことを一人で叫んでいる。
「まったく、こんなものを描くなんてアケミもまだまだね!」
そう吐き捨ててカメヨはアケミに平手打ちを喰らわせた。金属の筐体に入ったアケミを叩いたところで自分の手が痛くなるだけだが、興奮したカメヨはそのことにすら気づかない。
「おい母さん、アケミを叩くなよ」
「なによ、いいじゃないの機械なんだから。こんな機械に心なんてないのよ。だから猫が猫である良さもわからないの!」
吐き捨てるカメヨに、カメオは頷きながら否定する。
「心がないんだから、誹謗中傷で十分じゃないか。いくら悪態をついても死なないんだから。でもアケミは精密機械だぞ、物理的な衝撃を与えて壊れたらどうするんだ」
「あら、テレビは叩けば直るじゃない」
けろりとしているカメヨをついに見限ったカメオは、母を部屋から追い出して翌日には自室に鍵を設置した。
テレビは叩けば直る教の侵攻を決して許してはならないのだ。
アケミは擬人化専門のイラストレーター。『吾輩は猫である』の猫を擬人化したことで、「吾輩は猫である(猫ではない)」ことになり、小説の世界観を根底から崩したことにカメヨは激怒した。
おまけ
カメオは擬人化イラストを自動生成するソフトウェアを開発し、そのソフトウェアを搭載したコンピュータをアケミと呼んでいる。
「母さん、アケミの描いた絵を勝手に見るなよ」
母カメヨはアケミの大ファンであるし、高校在学中にアケミを生み出したカメオのことも誇りに思っている。
「いいじゃない、楽しみなのよ。それで、今日は何を描いてくれたのかしら」
カメヨは図々しくもカメオの小水を見計らって部屋に立ち入り、アケミのイラストを覗いていた。
その日イラストに何を描くかは、主にアケミがネットの海から探し出した情報をもとにしている。画像データやテキストデータを勝手に検索、解析し、擬人化イラストを生成する。
「あら? 今日のは…猫耳のふてぶてしいおじさんかしら。えっと、なになに…」
カメヨは画面をスクロールし、下部に表示されたタイトルを確認した。
「『吾輩は猫である』の猫」
「渋いチョイスだなあ」
呟きつつ、カメオはその小説を読んだことがない。おそらく青空文庫で公開されている文章情報でも拾ってきたのだろう。再現度の評価はしようがないが、自然な画像であったためその点でカメオは満足していた。
ところが、カメヨは違った。
「ちょっと! なんでこんなもの描いたのよ!」
普段なら孫の顔でも見るみたいにベタ甘にアケミを褒めるカメヨだけに、これほど憤るのは珍しい。
「あれは猫が猫だからいいんでしょう⁉︎ 猫が人間になって猫じゃなくなっちゃったら、猫である意味がないじゃない!」
カメオにはわけのわからぬことを一人で叫んでいる。
「まったく、こんなものを描くなんてアケミもまだまだね!」
そう吐き捨ててカメヨはアケミに平手打ちを喰らわせた。金属の筐体に入ったアケミを叩いたところで自分の手が痛くなるだけだが、興奮したカメヨはそのことにすら気づかない。
「おい母さん、アケミを叩くなよ」
「なによ、いいじゃないの機械なんだから。こんな機械に心なんてないのよ。だから猫が猫である良さもわからないの!」
吐き捨てるカメヨに、カメオは頷きながら否定する。
「心がないんだから、誹謗中傷で十分じゃないか。いくら悪態をついても死なないんだから。でもアケミは精密機械だぞ、物理的な衝撃を与えて壊れたらどうするんだ」
「あら、テレビは叩けば直るじゃない」
けろりとしているカメヨをついに見限ったカメオは、母を部屋から追い出して翌日には自室に鍵を設置した。
テレビは叩けば直る教の侵攻を決して許してはならないのだ。
21年03月04日 21:03
[こいのぼり]
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自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
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