【マジスープ４】転んだ！ 転んでない！

〈長め解説〉
アヤネとトモキは夫婦。そろそろはじめての子供が産まれようとしているので、久しぶりに実家に帰ってきたところだった。
今日は幼なじみの2人が共に小学生時代を過ごした公園にお散歩にやってきた。

「ねえ、トモキ、ここで2人でしょっちゅうだるまさんがころんだをやったの、覚えてる？」
「懐かしいなぁ、2人だけで遊んでたのに、アヤネ、だるまさんがころんだ大好きだったもんな。懐かしいなぁ」
「...ねぇ、久しぶりに、2人でやってみない？」

身重のアヤネが鬼になり、トモキが追う役をやることになった。
「だ、る、ま、さ、ん、が、ころんだ！」
アヤネがそう言い、振り返ったそのとき。

どくん。

アヤネの腹部に衝撃が走った。
「...っ！」

「トモくん、動いた！」
「え、俺動いてないよ？ 止まったよ？」
「違うの、来てっ！」
「え？」
アヤネはトモキの腕をとり、自分の腹部に当てた。
「！ 動いてるっ！」
「俺たちの...子...」
「...うん。私たち、パパとママになるんだね」


〈簡易解説〉
だるまさんがころんだで遊んでいる最中、アヤネのお腹の中で赤ちゃんが動いたので、嬉しそうにトモキに報告した。