カナはずっと好きだったユウキから告白されて落ち込んだ。
なぜ?
なぜ?
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No.11[天童 魔子]08月15日 22:4008月15日 22:41
もう誰かと結婚した後なのでどうしてもっと早くいってくれなかったのかと?
相変わらず綺麗ですがno タイトル回収良質 [良い質問]
参加者一覧 5人(クリックすると質問が絞れます)
全員
詩穂(8良:2)
OUTIS(3良:1)
秋風25(2良:1)
天童 魔子(7良:2)
ゆめのみ(1正:1)
私は守山カナ、高校2年生。私にはマナという双子の妹がいる。
私はマナと同じクラスのユウキくんに恋をしていた。
「マナはいいなー、ユウキくんと同じクラスで」
「……じゃあ、交換しちゃう!?」
「え?」
私とそっくりな顔でニンマリ笑うマナ。これは、いたずらを企んでいる時の顔だ。
次の日、私はマナのクラスに、マナは私のクラスに登校した。
お互いの髪型を真似て鞄や靴を交換したら、自分でも自分がマナだと信じてしまいそうなくらいの仕上がりになった。
もともと親でも間違うほど瓜二つな私たち。クラスメイトが気づくはずない。
案の定、マナがいつも一緒にいる友達は何の疑いもなく私に接してくれた。
これはなかなか楽しいかもしれないとほくそ笑みながら自分の席に着くと、後ろから声をかけられた。
「守山さん?おはよう」
ユウキくん!
慌てて挨拶を返す。続けてユウキくんが何か喋ろうとしたけれど、すぐに先生が入って来てホームルームが始まってしまった。
残念だけど動揺して顔に出ちゃちそうだし、ちょうど良かったかも……。
誰にも入れ替わりを指摘されることもなく放課後を迎えた。
今日1日、想像していたよりもかなり楽しかった。マナの友達は良い子ばっかりだし。こんなにユウキくんと喋れたのも初めてだし。
またやってみてもいいかもな、なんて思いながら帰る準備をしていると、ユウキくんに呼び止められた。
「守山さん、時間ある?」
「え?」
「話があるんだ」
あれあれ?これはどういう展開なの?
言われるがままにユウキくんの後をついていくと、屋上についた。
ユウキくんは私の正面に立って、何やら緊張した表情を浮かべている。
ちょっと待って、まさか、これって……。
「ずっと好きでした」
……ああ、まさかユウキくんに告白される日が来るなんて。
ユウキくんが私を見て「好き」って言ってくれている。まるで夢のよう。
でも、今の私はマナ。
つまり、ユウキくんが好きなのは……。
ユウキくん、どうしてよりによって今日を選んだの?
これは入れ替わってヘラヘラしていた私への罰なの?
どうすれば良いのかわからなくなった私は、何を答えることもできず、走ってその場を後にしたのだった。
正解条件
カナとマナは双子の姉妹で、マナになりすましている時にユウキに告白されたカナは自分の失恋を知り、落ち込んだ。
解答のその後のおまけ
カナが帰宅してすぐに、マナはユウキに電話をかけた。
「ちょっと、カナに何したの!?カナ泣きながら帰って来たんだけど!」
「いや、泣きたいのは俺の方だよ……。告白したけど、返事もしないで逃げられた。これ脈ナシってことだよな……」
「はあ?そんなわけないでしょ!」
「なんでそんなこと言えるんだよ?つーかお前、前もって言っておけよな。守山じゃなくて守山さんがうちのクラスにいるなんてビックリするだろ!」
「どっちも守山だから!私の方がビックリしたよ、ユウキ朝一で気づいて私にラインしてくるんだもん」
「いやいや、守山と守山さんは全然違うだろ」
「気づいたのユウキだけなんですけど。……それにしても、どういうこと?告白の仕方が悪かったんじゃないの?」
「俺は『ずっと好きでした』ってハッキリ言ったよ!そしたら守山さん、困った顔になって、涙ぐんで、走っていなくなっちゃったんだよ」
「……ユウキ、ちゃんとマナじゃなくてカナのことが好きって言った?」
「本人に伝えるんだから、わざわざそんなこと言わないだろ」
「バカ……。カナは私になりすましてたんだから、ユウキが私のことを好きだって勘違いしたんじゃないの?」
「……まさか、そんなことあるかよ」
「絶対そう!あー、コソコソ協力しようとした私がバカだった!……カナー!!電話!!」
「え、ちょ」
マナが大声でカナを呼ぶと、目を腫らしたカナが何事かとマナの部屋に入ってきた。
マナは何も説明せずにカナに電話を渡して喋るように促す。不思議そうに電話を耳に当て、相手の声を聞いたカナの泣き顔が驚いた顔に変わった。
やがてその表情に喜びが滲み出す様子を見守って、マナはそっと部屋を出たのだった。
私はマナと同じクラスのユウキくんに恋をしていた。
「マナはいいなー、ユウキくんと同じクラスで」
「……じゃあ、交換しちゃう!?」
「え?」
私とそっくりな顔でニンマリ笑うマナ。これは、いたずらを企んでいる時の顔だ。
次の日、私はマナのクラスに、マナは私のクラスに登校した。
お互いの髪型を真似て鞄や靴を交換したら、自分でも自分がマナだと信じてしまいそうなくらいの仕上がりになった。
もともと親でも間違うほど瓜二つな私たち。クラスメイトが気づくはずない。
案の定、マナがいつも一緒にいる友達は何の疑いもなく私に接してくれた。
これはなかなか楽しいかもしれないとほくそ笑みながら自分の席に着くと、後ろから声をかけられた。
「守山さん?おはよう」
ユウキくん!
慌てて挨拶を返す。続けてユウキくんが何か喋ろうとしたけれど、すぐに先生が入って来てホームルームが始まってしまった。
残念だけど動揺して顔に出ちゃちそうだし、ちょうど良かったかも……。
誰にも入れ替わりを指摘されることもなく放課後を迎えた。
今日1日、想像していたよりもかなり楽しかった。マナの友達は良い子ばっかりだし。こんなにユウキくんと喋れたのも初めてだし。
またやってみてもいいかもな、なんて思いながら帰る準備をしていると、ユウキくんに呼び止められた。
「守山さん、時間ある?」
「え?」
「話があるんだ」
あれあれ?これはどういう展開なの?
言われるがままにユウキくんの後をついていくと、屋上についた。
ユウキくんは私の正面に立って、何やら緊張した表情を浮かべている。
ちょっと待って、まさか、これって……。
「ずっと好きでした」
……ああ、まさかユウキくんに告白される日が来るなんて。
ユウキくんが私を見て「好き」って言ってくれている。まるで夢のよう。
でも、今の私はマナ。
つまり、ユウキくんが好きなのは……。
ユウキくん、どうしてよりによって今日を選んだの?
これは入れ替わってヘラヘラしていた私への罰なの?
どうすれば良いのかわからなくなった私は、何を答えることもできず、走ってその場を後にしたのだった。
正解条件
カナとマナは双子の姉妹で、マナになりすましている時にユウキに告白されたカナは自分の失恋を知り、落ち込んだ。
解答のその後のおまけ
カナが帰宅してすぐに、マナはユウキに電話をかけた。
「ちょっと、カナに何したの!?カナ泣きながら帰って来たんだけど!」
「いや、泣きたいのは俺の方だよ……。告白したけど、返事もしないで逃げられた。これ脈ナシってことだよな……」
「はあ?そんなわけないでしょ!」
「なんでそんなこと言えるんだよ?つーかお前、前もって言っておけよな。守山じゃなくて守山さんがうちのクラスにいるなんてビックリするだろ!」
「どっちも守山だから!私の方がビックリしたよ、ユウキ朝一で気づいて私にラインしてくるんだもん」
「いやいや、守山と守山さんは全然違うだろ」
「気づいたのユウキだけなんですけど。……それにしても、どういうこと?告白の仕方が悪かったんじゃないの?」
「俺は『ずっと好きでした』ってハッキリ言ったよ!そしたら守山さん、困った顔になって、涙ぐんで、走っていなくなっちゃったんだよ」
「……ユウキ、ちゃんとマナじゃなくてカナのことが好きって言った?」
「本人に伝えるんだから、わざわざそんなこと言わないだろ」
「バカ……。カナは私になりすましてたんだから、ユウキが私のことを好きだって勘違いしたんじゃないの?」
「……まさか、そんなことあるかよ」
「絶対そう!あー、コソコソ協力しようとした私がバカだった!……カナー!!電話!!」
「え、ちょ」
マナが大声でカナを呼ぶと、目を腫らしたカナが何事かとマナの部屋に入ってきた。
マナは何も説明せずにカナに電話を渡して喋るように促す。不思議そうに電話を耳に当て、相手の声を聞いたカナの泣き顔が驚いた顔に変わった。
やがてその表情に喜びが滲み出す様子を見守って、マナはそっと部屋を出たのだった。
18年08月15日 22:28
[ちるこ]
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自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
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