では、他の理由とはなんだろう?
スープ病
少年と保健の先生の間に、「生徒と先生である」ということのほかに関係性はありますか?
YES 二人の人間関係は重要です ※ミスリード注意 [良い質問]
ちょっとした怪我や病気なのに「すごく痛い!!すごく体調が悪いから休みたい!!」っていう風に仮病というか、嘘をつくので、その嘘がバレないようにあまり喋らないようにしてますか?
NO 少年は嘘をついているわけではありません。
21の生徒とはたくさん話しますか?
YESNO 保健室でもう1人の生徒と少年が会話するかどうかは関係しません。 [良い質問]
保健委員のアノ子と出来るだけ話す分、先生と話す機会が減りますか? [編集済]
NO 他の生徒と話さなくても成り立ちます。 [良い質問]
カメオ君のほかにもうひとり、よく保健室に来る女子生徒がいて、その子に会話を聞かれるのが恥ずかしいからですか?
NO 会話を聞かれることはなんとも思っていません。
好きな女の子と先生が仲が良くて、恋敵なので嫌いですか?
YES! 少年が片思いしている少女は、保健室の先生が好きです! [良い質問]
カメオ君の好きな女子生徒が、保健の先生を好きで、ライバルなので話したくありませんか?
NO ライバルなので嫌いだから話さないのです。それ以外の理由があります。
保健室の先生は、少年の好きな女の子と深い関わりがありますか?
YESNO 学校の先生と生徒で、少女が先生を好きという関係であれば成り立ちます。
あまり話さず、保健室の先生の言動をよく観察して、自分で取り入れて好きな子に好かれるようになりたいと思っていますか?
NO 先生の真似をするつもりはありません。
保健室の先生の方も、カメオに対して最低限しか話しかけていないですか?
YESNO 先生は先生として生徒に接しているだけなので、話しかけはします。
ベッドのカーテン越しに、少女が来たら先生と少女の会話を盗み聞こうとしていますか?
NO そういう状況になることは考えにくいです。
少年は女の子と少しでも一緒にいたくて、保健室の先生のところへ行くことを女の子が喜ぶと知っていて、「俺あの先生苦手だからついてきてくんない?」と言って女の子を誘いますか?
大筋YES! 解説では少女が少年についてきます。まとめてください! [良い質問]
少女がウキウキで先生と話しているので、ムッツリしていますか? [編集済]
YES! でもそれは嫌いだからに含まれます。 [良い質問]
少女が勝手に症状について先生に話してしまうので、少年は話すことがなくなりますか?
NO! 少女が勝手に話してしまうのではなく……
好きな女の子の恋を成就させてあげたいので、邪魔になると思って話をしない。けど、やっぱり気になるので、しょっちゅう保健室には行く、ますか?
保健室に行く理由は違いますが、好きな女の子の恋のため、YES! もう少し具体的な理由です! [良い質問]
では、他の理由とはなんだろう?』
まとめると、少年は少女の恋路を応援するために少しの傷でも少女を付き添いにして保健室に行き、少女が先生と盛り上がるのに水をささないようにしている。そんな経験がいつか少年を青年にしますか?
YESw でも理由はもっと具体的です! [良い質問]
少女の恋路を応援する為に、大したことない症状で保健室に行き、付き添いにくる口実を与えてますか?
YES! 解説では少女に頼まれて、ですが。 [良い質問]
少女が先生とたくさんお話しできるように気遣って自分はなるべく話さないようにしているのですか?かっわいい〜
YES! それ! 淡い恋! [正解]
僕の好きな女の子は保険の先生のことが好き。僕が少しでも体調不良を口にすると、彼女は「保健室行こう!」と僕を連れて保健室へ。そこでは僕が喋る隙もなく、彼女が楽しげに先生と喋っている…僕はこの先生が嫌いだ!!!ガッデム!!!ますか?
だいたいYESw でも、話さないのは少年の意思なんです。 [良い質問]
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いつもより高い声で隣にいる長井が言うと、多田はいつも通り柔らかく笑って聞き飽きたセリフを口にする。
「また連れてこられちゃったのか。早見君、今日はどこ?」
「腕です、左の。教室で掃除してて。早見君が机を運んでるとき、ふざけた男子がホウキ振り回して。ホウキがささくれてたみたいで、ほら、腕に切り傷ができちゃったんです」
聞かれた俺ではなく、長井がスラスラと説明する。これも毎度のことだ。
「どれ、見せてごらん」
「……大した傷じゃないからいいですよ」
「多田先生にちゃんと見てもらわなきゃダメだよ。血も出てたし。早見君、いつもそうやって我慢するから」
君づけで呼ばれるのが気持ち悪い。長井は小学生の頃からの幼なじみで、ずっと俺のことを呼び捨てしている。
多田は俺の左腕を眺め、袖についた血にちらりと目をやると、またあの笑顔を浮かべた。
「ああ、ちょっと範囲が広いから、血も多かったかもしれないね。もう出血は止まっているし、深くないから大丈夫だよ。念のため消毒はしておこうか」
「お願いします。できれば怪我したってことがわかるように、大きな絆創膏ももらえますか? 怪我させた人に、ちゃんと反省してもらわなきゃ」
長井は口をとがらせて怒っている風を装うが、本当に怒っていたら、この程度では済まない。それはもう般若のごとく恐ろしいのだ。俺は何度も見たことがある。
「そうだね、もし目に入ったりしていたら、大変なことになっていたしね。ちょっと大袈裟だけど、ガーゼにしようか」
「いや、そんなにしなくても――」
「そうしてください! ね、早見君。佐々木君、ヘラヘラ笑って全然悪びれてなかったじゃん。マズイことしたってわからせた方がいいんだよ」
佐々木は中学に入ってから知り合った奴だが、やはり長井は普段呼び捨てしている。
多田は慣れた手つきで俺の腕にガーゼをあて、医療テープで綺麗に止めていく。長井はその様子をまばたきもせずにじっと眺めている。ただでさえ多田に触られるのが嫌なのに、もう痛くもない傷にこの処置は、なんとも居心地が悪い。
「さすが多田先生、本当に器用ですね!」
「ありがとう」
また、笑う。多田は自分の笑顔の効果を絶対わかっている。
「おっと、そろそろ掃除の時間が終わるね。教室に帰って、その佐々木君とやらに説教してやってね」
「はい、先生、ありがとうございました! ……ほら、早見君!」
「……ありがとうございました」
今すぐガーゼを引き剥がしてやりたいくらいなのだが、大人しく従う方が早く退場できそうだ。仕方なく小声で礼を言う。
「長井さんは本当にしっかりしているね」
最後にとびっきりの笑顔と褒め言葉。本当ははしゃぎ出したいくらい嬉しいのだろうけれど、それをなんとか抑えて、お上品な笑みを浮かべつつ、お辞儀をする長井。苛立つ気持ちを、保健室のドアを粗っぽく閉めるだけで、我慢した。
「もう、早見、態度悪すぎ! 先生に失礼でしょうが!」
ふくらはぎに容赦ない蹴りが入る。保健室から出た途端、これだ。そのまま教室へ向かう廊下をずんずん進む。長井の後ろについていく形で、俺も歩き出す。
「言ってるだろ? 多田は嫌いなんだって。あんまり話したくないんだよ」
「あんなに素敵な先生が嫌いなんて! 先生がカッコいいから、僻んでるんじゃないの?」
「……合わないだけだっての」
確かに多田をカッコいいと言う女子はたくさんいる。今年の四月に赴任してきたときは、保健室の養護教諭が若い男ということで、抵抗を感じる女子(と、ガッカリする男子)も少なくなかったはずだが、半年も経たずに生徒からも保護者からも好かれる人気教師になった。あいつを嫌う俺はかなりの少数派だろう。
「俺の態度が嫌なら、自分で仮病使えばいいだろう」
「嫌よ、多田先生に対して嘘つきたくないの」
「多田の前で猫かぶってるのは嘘に入らないのか? ……痛っ!」
今度はすねを蹴られた。
「じゃあもう直接話しかければいいじゃん。保健室に遊びにきました、先生とおしゃべりしたいんですって」
一瞬、その状況を想像したのか、長井はピタリと止まる。パッと振り返った彼女の顔は、真っ赤に染まっていた。
「そ……そんなの無理、無理! それができたら苦労はしないわよ!」
俺が怪我したり具合が悪そうにしたりすると、長井が嫌がる俺を保健室に引っ張っていく……と見せかけて、実は俺も共犯なのだ。俺は必ず、大丈夫だから保健室には行かない、と言う。長井が行った方がいいと説得する。結果、俺ひとりだとちゃんと保健室に行かないので、長井が付き添う形になる。保健室に行く口実ができるわけだ。
「付き合わされて、嫌いな奴の手当てを受ける俺の身にもなれよ」
「悪いってば! でもこんなの頼めるの、長井しかいないんだもん!」
「じゃあ、俺があいつとあんまりしゃべらないのも多目に見ろよ。それに、その方がお前、たくさん話せていいだろう?」
「……あ、確かに、ね」
今まで気づいていなかったのか、こいつ。当然、嫌いだから話したくないというのもあるが、同時に長井にとってもそれがよかろうと思ってやっていたのに。
「早見、ありがとう」
保健室で見せたよそゆきの笑みではなく、気にしている八重歯を遠慮なくのぞかせた笑顔。
たまにこいつは、いやに素直になる。調子が狂う。
「……わかればいい。ほら、もう少し急ぐぞ」
教室まではあと少しだ。早足になる俺に歩調を合わせて、長井も小走りになる。
「かわりにさ、早見に好きな人ができたらいくらでも協力するから。ね、遠慮せず頼んでよね」
お礼のつもりなのだろうが、突然そんなことを言ってくるものだから、ぎょっとする。
「……お前に手伝ってもらうことなんてない」
「なにそれ、役に立たないって意味?」
にらみをきかせて、肩にグーパンチをあてる素振り。
多田の前で見せる澄ました顔より、そうやって目まぐるしく変わる表情の方が良いと思うのだが、それは教えてやらない。
「役に立たないことはないだろうが、お前に誰が好きか教えなきゃならねぇじゃん」
「いいじゃないの、幼なじみの仲なんだからさ。あれ? もしかしてもういるの? ねぇねぇ、ちょっと打ち明けてみなさいよ、ほらほら」
まったく、この女は。
最後の質問を無視して、あと数メートルの距離を走った。後ろで長井が逃げたな、などと叫んでいる。そりゃあ逃げるに決まっている。
好きな奴を打ち明けろだって? 簡単に言ってくれる。
それができたら、こんな苦労はしていない。
END
要約解説
少年が片思い中の少女は、保健室の先生に夢中で、少年の怪我や体調不良を口実に保健室へ一緒に来る。恋敵である先生のことはもちろん嫌いなのだが、自分が黙っていた方が少女が先生とたくさん話せるので、少女のためにほとんど喋らないようにしているのだ。
宣伝されていたw ピンポイントで当ててほしいところを当ててくださって感謝です! 遠い青春の思い出ってやつですね! ほろ苦い! な、なんだかすごい褒め言葉をいただいてしまっている……ありがとうございます! これであなたも爬虫類ファン☆[18年08月13日 22:24]
終盤からの参加になりましたがありがとうございました!オリオンさんFAおめでとうございます!端的かつ驚きある問題、思わず感情移入してしまう解説。目標にしたい大先輩の一問でした!出題感謝です![18年08月13日 22:16]
頼まれてだったのか、それは辛い切ない……(´Д`)しかし解説甘酸っぱい!!青春時代をとっくに通り過ぎた自分にはほっぺた痒くてたまんないです!!w 念願叶ってリアルタイムで参加できて至福でした。ありがとうございました![18年08月13日 22:08]
ご参加くださった皆様、ありがとうございました! オリオンさん、おめでとうございます! 「少女の恋を全力で応援したいわけじゃない。でも、好きな先生と話す機会は増やしてあげたい」というピュアな少年の心のために、FA条件は厳しめにしました。長い解説はただの自己満足なので、お急ぎのかたは下の要約解説をごらんくださいませ![18年08月13日 22:06]
アルバートさん、オリオンさん、秋風25さん、マッハさん、いらっしゃいませー twitterの告知でお待ちくださっていた方、遅れてすみません! そうです、一言コメントをどれにしようか3択で迷っていましたw[18年08月13日 21:19]
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!