「秘密」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
リサとタケルは、バス停のベンチにひとり座り込む小さな女の子、ハナちゃんを見つけた。
話を聞くと、お母さんのいる病院に行こうとして途中で迷ってしまったらしい。
疲れはてた様子のハナちゃん。二人は、ハナちゃんを病院まで連れていってあげることにした。
そうして再び歩き出したところ、タケルはリサにたびたびぶつかるようになる。
リサは少し考えたあと
「ハナちゃん。もしかして左手、つめたい?」
と尋ねた。
リサは何を思って、そんなことを尋ねたのだろう?
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解答
タケルの左肩が雨に濡れていると思った。
解説
しとしと降り続ける雨。
リサはタケルの傘に入れてもらいながら、並んで歩いていた。
ふと、寂れたバス停のベンチにひとり座り込む小さな女の子の姿が目に入る。
声をかけてみると、どうやら母親の病院に行こうとして迷ってしまったらしい。
リサとタケルはその女の子、ハナちゃんを病院まで送り届けてあげることにした。
すっかり歩き疲れた様子のハナちゃんをタケルがおぶってあげたので、傘はリサが持つことに。
再び歩き出したところ、左隣を歩くタケルがやたらとリサにぶつかってくる。リサは不思議に思ってちらりと彼を見た。
どうやらタケルは、おぶっているハナちゃんが、そして隣を歩くリサが、雨に濡れないようにと距離をつめてきているようだ。
そうするためには、肩がぶつかるほどに寄り添って歩かなければならないのだ。
リサは思い返す。
先ほどまで、隣を歩くタケルとの距離はそれなりに空いていたはずだ。しかしリサは全く雨に濡れなかった。
タケルの左肩は、今まで雨に濡れていたのではないか?
おぶられているハナちゃんの両手は、タケルの肩に置かれている。
リサはそっと尋ねた。
「……ハナちゃん。もしかして左手、つめたい?」
要約
雨の降るなか、相合傘で歩いていたリサとタケル。
迷子のハナちゃんをおぶったタケルは、ハナちゃんとリサが雨に濡れないようにするために、リサとの距離を詰めた。その結果、歩きながら頻繁にぶつかるようになる。
それまである程度の間隔を空けて並んで歩いていたにもかかわらずリサは濡れていなかったため、もしかしたらタケルの肩は今まで雨に濡れていたのではないかと思い至る。
そこで、彼の肩に手を置いているハナちゃんに『もしかして左手(つまりタケルの左肩)、つめたい?』と尋ねたのだ。
物語:2票納得:2票良質:6票
全体評価で良質部門
甘木[☆スタンプ絵師]>>
問題文のチャームから解説の物語性、イメージがはっきりと伝わる説得力と様々な点で完成度が高い問題なのです。
異邦人>>
『リサは何を思って、そんなことを尋ねたのだろう?』 その答えは、とてもあたたかい。