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神出鬼没なAはネットなどで密かな人気を誇る人物です。
しかし、Aの作品はオリジナルのものではありませんでした。
ある日その作品の原作者である人物がAの前に現れ、Aは大いに喜んだそうです。
一体なぜ?
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(長いので最後に簡易解説アリ)
それはAが小学生の頃の話。
AはBという少女のことが好きでした。
彼女はいつもAの前でだけ、得意の歌を披露してくれました。
披露してくれる歌はどれもBが自分で作ったものでした。歌詞こそありきたりな言葉だらけでしたが、柔らかで、かつ芯のある旋律は、心に残るものでした。
しかしBは大病を患い、大きな病院への入院を兼ねて転校してしまいました。AもBもお互いに携帯などは持っておらず、それきり連絡が取れなくなりました。
成長し大人になったAはBを忘れられないでいました。今どこにいるのかも、病気が治ったのかも分からない。「Bに会って話したい」という思いばかりが膨らみます。
ある日Aは、自分がBを探す手がかりを持っていることを思い出しました。
「俺は、Bが歌ってくれた歌を全部覚えている。これを色んな場所で歌えば、どこかでBに会えるかもしれない。思い出の歌なんだ、Bなら絶対に気付いてくれる」
それからAは趣味程度だったギターを練習し、行けそうな場所へ手当たり次第に、思いつくまま赴いてはBの歌を歌いました。
その姿はSNSなどで取り上げられ、「神出鬼没な路上シンガー」として一部ではファンができる程になりました。初めは金銭面の余裕がない旅でしたが、少しずつ稼げる路銀も増えていきました。
…そうしてシンガーとしての活動が安定してきたAは、今日もいつものように歌っていました。周りには歌声を聴こうと人だかりができていました。
そんな人々をかきわけてAの前に現れたのは、目を潤ませている女性でした。
「Aくん…?」
簡易解説
Aは路上シンガー。全国各地に予告なく現れるため神出鬼没。
歌っていたのはかつて離ればなれになってしまった好きな子が作った歌。
その子がAの歌に気付き現れたので、久々の再会にAは大いに喜びました。
物語:2票