探偵である真実(まさね)の元に奇妙な依頼が舞い込んだのは夏の日の朝の事だった。
依頼人は近所で占い館を営むという占い師裏内スルーヨ。

裏内「わたくし今朝夢で不吉なお告げを受けましたの。お告げの内容はこうですわ。


『あるところに一匹のやぎがこやぎと一緒に住んでいました。

ある日、やぎはこやぎに「勝手にお外に出てはいけないよ、お母さん以外の人が来ても決して鍵を開けてはいけないよ」と言い聞かせて出かけていきました。

それを見ていたおおかみはやぎの家に行き、ドアを叩いて言いました。

「トントン。お母さんですよ、開けてちょうだい」

やぎにそっくりの声に騙されてこやぎがドアを開けると、おおかみが部屋の中に飛び込んで来ました。

しばらくして家に帰って来たやぎは、荒れ果てた部屋の中で泣き叫びました。

やぎはあちこちを探し回り、とうとうこやぎを奪ったおおかみを見つけました。

やぎはおおかみの大きなお腹を切り裂いてこやぎを助け出そうとしました。

ところがうっかり間違えて、こやぎを死なせてしまいました。』


これは昨日占って差し上げた大神さんか大原さんのどちらかに悪い事が起こる前触れに違いありませんわ。でも何が起こるのかはっきりと読み取れなくて手の打ちようがありませんの。
探偵さん、どうか真相を解き明かして悪い事が起きるのを防いでくださいまし！」


真実『よし、早速調査開始……と行きたいところなんだが、夏風邪をひいて声がほとんど出ないんだ。新人の君に任せて悪いが、俺の代わりに聞き込みをして情報を集めてくれないか』(筆談)

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こうして新米探偵のあなたは調査に参加する事になりました。
真実と共に調査を進め、これから起こりうる悲劇を防いでください。

※ミスリード防止※
当問題における夢のお告げはオカルト100%で構成されており、犯罪に関わる陰謀が裏に隠されたりしてはおりません。また、当問題に夢のお告げ以外に非現実要素は存在しません。