(今、20人いるよ)
いらっしゃいませ。ゲスト様 ログイン 新規登録
階段の少女」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
神社の階段にぽつんと座っていた着物を着ている少女を見かけたS。
気になったので話しかけてみた。
「ご両親はどうされたのですか?」
「どこかにぶつかりましたか?」
「これからどうするつもりですか?」
少女の答えを聞いて、Sは涙を流した。

Sは何故涙を流したのだろうか。


[プレ]

【ウミガメ】19年10月14日 17:35

分かりづらい点があったらごめんなさい...どうかお手柔らかに

解説を見る
Sは霊能力者だった。
ある日神社に行くと今は祭りなんて無いのに着物を着て、1人座っている少女を見かけた。
親とはぐれたのかと思い、

「ご両親はどうされたのですか?」

と聞くと、
「今日も多分家にいると思う。今日は親戚も来るんだっけか?」
まるでしばらく両親を見ていない言い方でSは若干違和感を抱いた。それだけじゃない。よくよく見れば彼女は怪我だらけであった。着物で見えない部分が多いが、手は打撲だらけで首にも傷痕が色濃く残っていた。

ーーあぁ、もしかしてこの子は。

感づいたSは

「どこかにぶつかりましたか?」

と聞いた。すると
「あぁ、これ?1週間前に、ね」
違和感が確信に変わった瞬間だった。

1週間前、こんなニュースが流れていた。
『今日未明、〇〇市の△△神社付近の道路でトラックによる交通事故が発生。被害にあった〇〇ちゃん11歳が死亡、遺族の方は...』
確かその日はお祭りがあった日。彼女があの交通事故の被害者で、霊になって神社に現れたのなら納得がいく。
今日は彼女にとっての初七日。だから親戚も来ると言っていたのか。

そして、最後は純粋に気になる事だった。復讐を考えてないのかとかの期待もあったかもしれないが。

「これからどうするつもりですか?」

少女は優しく、そして寂しげに笑った。
「両親に会いに行くよ。それでありがとうって、いきなり死んでごめんねって伝えるの。聞こえないと思うけど、気づいたら泣く程喜ぶよ、きっと。
......話しかけてくれて、ありがと」
それだけ言うと少女は、神社の階段を楽しそうに駆け下りて、消えていった。
Sはその場に立ち尽くして、静かに泣いた。通行人が「どうかしましたか?」と聞いてきたが、答えずに泣き続けた。
今度、花を添えてあげよう。あの優しい少女に。


物語:2票
全体評価で良質部門
トリック部門
物語部門
ハイジ>>コメントなし
ウミガメくん>>コメントなし
納得部門