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仕事終わりに秋子は、たまに冬子のところへ遊びに行っていた。冬子は秋子を歓迎し、いつも上手なラテアートを振る舞ってくれる。
ある日を境に、冬子のところに秋子は来なくなった。
暫くして久々に遊びに来た秋子。冗談まじりにピースサインを掲げると、冬子は秋子を祝福した。
但し、いつものラテは振る舞わなかったという。
状況を説明して下さい。
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秋子は仕事終わり、いつも冬子の経営する喫茶店に寄る。
「はーい、いらっしゃいませ!」
「一人です。」
「はーい、カウンターへどうぞー!」
常連の秋子をいつも歓迎し、夕刻も過ぎる頃だがラテアートを頼まれる冬子。
「…今日はどんなデザインを書きましょう?」
「…骨、とか。」
「…お客さん、いっつも何というか、マニアックですね。。。」
そんな秋子はある日を境に、冬子のところに暫く来なくなった。
その、暫くして…
「はーい、いらっしゃ…あ、マニアートさん!お久しぶりです!」
「こんにちはー。…マニアートさん?」
「だってお客さん、いっつも注文がマニアックで……っあ!」
冬子はそう言って秋子の方を向いた。と、あることに気づく。
「そうそう、今日は…一人?いや、二人ですね!(*^^*)」
お腹を無意識に守りながら、冗談まじりにピースサイン、二人の合図を掲げる秋子。
そう、秋子は妊娠していたのだ。
「わー、おめでとうじゃないですか!」
「すみません、報告のタイミングが掴めなくて。こういうの、タイミングが大切じゃないですか…。それに、育休を取ってて、あんまりお店にお邪魔できなくて。」
言いながら、いつものカウンター席に座る秋子は、ラテアートではなくオムライスを注文した。
「オムライスですね。かしこまりました!…そっか、妊婦さんですものね。」
「ええまあ。…ちょっとくらいなら大丈夫なんですけどね。」
妊婦にカフェインが障ることを気にして、秋子はラテアートを注文しなかったのだ。代わりといってはなんだが、「ケチャップアート」が拝めるオムライスなのである。
「それじゃあー…お客さん、ケチャップで何、書きましょう?」
「うーん……、じゃあ、注射器で!」
秋子の注文が相変わらずなのが、冬子にはちょっと嬉しかった。
終わり。
簡易版
秋子は妊娠した。
育休を取ったので、仕事終わりに店に寄ることが無くなる。
暫くして、お世話になっておりますお店へのご報告に行く。
冗談まじりのピースサインは、胎内の赤ちゃんをカウントしてのこと。
冬子は祝福したが、秋子が妊婦に障るラテアート(カフェイン)は頼まなかったので、振る舞ることはなかった。
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