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【ラテクエ0 リサイクル】この曲は、好きになれないな。」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
男は音楽を再生するとき、いつも嫌いな曲から最初に聴くという。いったいなぜ?

※ラテクエ0、まりむうさんのリサイクルです。
[ごがつあめ涼花] [★歴史の1ページ]

【ウミガメ】【時間制限:30分】19年09月16日 21:47
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「ただいま。」

「ああ、タケル。お帰りなさい。」

夜遅くに仕事を終えて帰ってきたタケル。
彼の父は昨年の秋に亡くなっており、今は母と2人で暮らしている。

「ごめんね、急に新しい仕事頼まれちゃって遅くなった。晩ご飯、ちゃんと温めて食べた?」

「大丈夫よ。それよりも、タケル。"お父さんのところ"に。」

「あ!そうだった。今やるよ」

「そうだったって…もう。」

はっとして、タケルはライターとスマホを持って、父の仏壇の前へと向かった。

「__父さん、ただいま。」

ロウソクに火をつけ、父の遺影の前に立てる。鈴棒を鳴らして、手を合わせる。

スマホからは、彼の父が大好きだった曲が流れていた。「この方があの人も喜ぶと思うの」と母に言われ、タケル自身も悪くないと思って、毎日これを続けている。

「もうすぐ一年だね。本当に、あっという間に過ぎてくよ。」

__もう、一年。時間は流れるが、父がよく口ずさんでいたこの曲が流れているからか、タケルの脳裏には、未だ父との思い出が鮮明に残っていた。

タケルは考える。これから何年もこれをやり続けて、いずれ、母さんもいなくなったら、その時は、母さんが好きな曲も、流すことになるのだろうか。

どれだけ時間が経って、忘れたくなっても、この曲が忘れさせてくれないだろう。この曲が、僕をあの頃に縛り続けるのだろう。父さんは、もう帰ってこないのに。


あぁ、やっぱり、この曲は好きになれないな。


要約

男は、亡くなった父の仏壇で、父のために、彼が好きだった曲を流すことにしている。
その度に男は亡くなった父との思い出を思い出さずにはいられず、悲しさがこみ上げるために、男はこの曲を好きになれないのだ。
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