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カメオは妻のカメコについて、「良い妻なんだが、料理だけは……」と
周囲に愚痴を言うのが常だった。
しかしある時を境に、カメオはその愚痴を一切言わなくなった。
なぜ?
※元はOpenウミガメに出題した私の問題です。
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カメオとカメコは、カメコの母と同居していた。
カメコの母は長年闘病生活をしていたが、先日ついに亡くなった。
葬式が終わってようやく二人が落ち着いたある日、カメコが久しぶりに
作った料理を食べたカメオは驚いた。
美味い。今までカメコが作っていた料理とまったく違う!
「カメコ、この料理一体どうしたんだ?」
「どうしたって……どういうこと?」
「いや、前と全然味が違うから」
「だって、今まではお母さんに合わせてたもの」
「え? お母さん?」
「ええ。だってお母さん腎不全で高血圧だったから。食事の制限が厳しかったのよ。
お医者さんに聞いて苦労して作ってたの」
そうだったのか……。カメコはそのためにああいう料理を……。
それも考えなかったなんて、愚かなのは俺の方だった……。
「……もしかして、知らなかったの?」
「ああ」
「てっきり、知っていたから文句を言わなかったと思ってた」
「……ごめん」
「……ううん。ありがと」
「……え?」
「美味しくないって思ってたのに、我慢して食べててくれたんだね」
「カメコ……」
カメコを妻にして良かった。カメオは心から感じたのだった。
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