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サナは妹の誕生日プレゼントに、スケジュールメモ帳を贈ることにした。
それは、不器用な妹が料理をする面倒を見たときに、気付いたことがあるからだという。
どういうことだろう。
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不器用な妹は、料理をする際に指を切ってしまった。
手当てをするサナは、妹の手の平にマジックペンで書かれているものを見つけた。
それが何かの予定であることに気付いたので、そのズボラさを心配して、書く場所、手の平の代わりとして、メモ帳をプレゼントしたということ。
以下、詳細 心の広い人は是非。
今日は家に母親がいない。仕事で遅く帰ってくるそうで、つまり今日は妹、メイと二人きりで、つまり今日は…
料理当番……。
食材を抱えて帰ってきたサナは、これ見よがしにため息を吐いた。サナにとって、ここまではよくあること。
ところがそこで一つ、予想とは違うことが起こる。
別段、料理が出来るわけでもないメイが、サナを手伝うと言い出したのだ。どうしても料理の練習をしたいというのだが…
え、大丈夫?あなた、絶望的に不器用じゃん…?
当たり前!あんまり私を舐めて……痛った!
…あーあ、包丁がサックリ…見事に…
早速、人参を切り始めようとしたメイは、一発目から自身の指をサックリと切ってしまった。これは先が思いやられる…。
誰だ!誰が私の指をこんな…
あんたじゃ。
傷口、水で注いどいて。絆創膏持ってくるから。
…
たぁー、なんで指のこの先を切っちゃうかな。切るときは、にゃんこの手って前にも…
ん?何これ。
絆創膏を回し回し止めていたサナは、メイの手の平にマジックペンの筆跡を見つけた。
7/27 1時 はるちゃんの家
他でもない。メイの予定、である。手近なマジックペンで、忘れないように手の平に書いたのだろう。うーんズボラだ。
…手の平はスケジュール帳じゃないんだけどな…
なんて思っていたサナは、こうして名案を思い付いたわけである。
7/28 メイの誕生日当日
誕生日おめでとー、11歳になったメイさん。
当日の夜、サナがメイにプレゼントしたのは、スケジュールメモ帳。
え、プレゼント?やったー!
これからは手の平じゃなくて、そっちがスケジュール帳だからね。女の子なんだから、そんなところに落書きしちゃ駄目だよ。
うん、ありがとうございます!
と、言いながら、絆創膏のついた右手で付属のペンを取り出し、早速広げてみる。
日付の欄とスケジュールの欄がそれぞれあったので、メイはこっそり、自身の左手の平の落書きを見ながら、こう書いた。
8/3 お姉ちゃんのたん生日 カレーを作ってあげる!
誕生日、おめでとうございます。
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