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彼の心中」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
男は女に手を差し伸べた。女は驚いた顔をしたが、すぐに男の手を取った。(あ、この人… )男はお礼を言って立ち去る女の後ろ姿を尻目に家に向かって歩き始めた。家に着き、夕食の準備をしていると、玄関から彼女の声が聞こえてきた。「おかえり。久しぶりだね。何か飲む?」「飲んできたからへーき。それより、悪いけどちょっと飲み過ぎちゃって気分悪いから寝かせてもらうね。ベッド借りるよー」男の返事を待たずに彼女はベッドに横たわった。すぐに彼女の可愛いらしい寝息が聞こえてきた。男は諦めて一人で夕食を済まし、彼女が寝ているベッドの隣に布団を敷き、彼女の寝顔を眺めながら眠りについた。朝になり、男は目を覚ました。なんだか頭痛がし、体がダルい気がする。隣を見ると彼女はまだ眠っているようだった。シャワーも浴びずに過ごしたというのに彼女からはいつも通り甘い柑橘系の香りがする。男は今日は彼女の大学の講義の日だったことを思い出し、慌てて朝食の準備に取り掛かるのだった。

女はベットから飛び起きた。どうやら何か悪夢を見ていたようだ。朦朧とする意識の中なんとか起き上がり、部屋を出ると何か一点を凝視している彼の姿が見えた。「何見てるの?」そう声をかけると彼女の存在に気づいた彼は突然彼女に抱きついた。彼女が呆然としていると今度は男の目から涙が溢れ始めた。「ねぇ、どうしたの?大丈夫?」「大丈夫、俺はずっと側にいるから
…」男はそう呟いて一層彼女を強く抱きしめた。彼は本当にどうしてしまったんだろう。彼女はただ震える彼の背中を優しくさすることしかできなかった
[スープにされた人]

【ウミガメ】19年08月01日 00:23

男は一体どうしてしまったのだろうか。状況を考えてください

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男は生まれつき霊感があった。最初こそただそこにいることを感じたり、少し見えたりする程度だったが、次第に霊感は強くなり、男が大人になる頃には普通の人間と同じように幽霊と会話したり触ったり出来るようになってしまったのだ。それ故に普通の人間と幽霊との区別がつかなくなり、大いに困ったのだが、幽霊は体温がないことに気づき、触れば幽霊を判別できるようになった。そんな中、半年前から付き合い始めた大学生の彼女と半同棲することになり、次第に彼女と一緒にいる時間が彼にとっての生きがいとなっていった。しかし、幸せな日々は長くは続かなかった。彼女は大学の講義が終わって女友達の家で飲んだ帰りに事故に遭って死んでしまった。彼女は自分が幽霊になってしまっているとは知らずに朦朧とした意識で彼の家を目指して歩き始めた。その翌日男はテレビのニュースを見て体が体が凍りついた。事故に遭ったらしいその女性は彼が大好きな彼女にそっくりだったからだ。彼は起きてきた彼女に気づいて思わず抱きしめた。彼女が幽霊かどうか確かめようとしたのだ。彼女の体は冷たく、徐々に体温が奪われていった。彼女に触れていると頭痛が増し、体もさらに重くなった。生気が吸われているのを感じた。だが彼は決心した。例え彼女が死んでいたとしても、側にいることを。 彼女が幽霊のまま誰にも相手にされず、気づいてもらえずに永遠にこの世を彷徨うことになるかもしれないからだ。彼女と一緒にいればいずれ生気を失い、死んでしまうだろう。彼は彼女の為に心中をするのだ
トリック:1票物語:1票
全体評価で良質部門
トリック部門
飛びたい豚[向上意識]>>視点の誘導が見事
物語部門
しろくろ>>コメントなし
納得部門