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「…何やってんの?」

服を掴みながら、りんごちゃんがそう声をかける。
相手は彼女の私物を許可なく持っている茂木 太郎。

一通り太郎の説明を聞く。

「…これで何回目?」

りんごちゃんは図書館にいるいちごちゃんのことを思い出し、起こすことに決めた。


状況を説明してください。
[もぎもぎフルーツ] [10問出題]

【ウミガメ】19年07月30日 21:17

「起こすことに決めた」→「彼女を起こすことにした。」でお願いします。日本語が変だ…。

解説を見る
台風が近づいてくる。

朝のニュースでそんなことを言っていたのは覚えている。

その結果、強風。

今日の風は本気度が半端じゃない。

「だからって、こりゃあねぇだろ…。」

今、茂木 太郎がいるのは学校の駐輪場。

そこには、全て横倒しになっている自転車の山が置いてあった。


(…俺の自転車は一番下、一台ずつ起こしていくしかねぇか。クッソ自転車登校のやつ多すぎだろ、何台あんだよ。)


……十数分後。

「よし、やっと終わったぁ…」

多くの自転車を一台ずつ立てていき、やっと自分の自転車に辿り着く。

ゆっくりと自転車を取り出して跨る。

その時、強風がやってきた。

「よっ…と、、あぁ!!!」

カツン、

初めに聞こえたのは小さな音。その直後に、

ガシャガシャガシャガシャガシャガシャ………

ドミノのように起こした自転車が全て倒れていく。

「…マジかよ。」

嘆息。強風でよろめいた自身の足が隣の自転車を少し掠めた。

たったそれだけだが、起こったことへの罪悪感は生半可なものではなかった。

「クッソ!もう1回やりゃあいいんだろ!!」

そして、茂木 太郎は自転車を立てる。十数分おきに、

「またかよ!!ふざけんなよ!」

と叫びながら……。



「…で、これは何回目なの?」

「…六回目」

強風で靡く短い髪。スカートが捲れないように片手で押さえつけている。彼に話しかけているのはクラスの美少女、りんごちゃんだ。

初め見つかった時に、
彼女の自転車を持ち上げていたせいか、
なんか怒っているの気がする。

どうにかして、自分が彼女の物に手を出した変態ではないことを弁明しなければ…。

…下心が全くなかったわけでもないが。不可抗力だ、うん。


「もう、しょうがないわね。」

「え?」

「たしかいちごが、すぐそこの図書館で寝てるから、とりあえず呼んでくるね。さっさと全部立てるよ。一人よりも三人でやった方が早いとは思うし。ホンットに学習しないんだから。」

そう言って怒る彼女。怒ってる姿も可愛い、じゃなくて。怒ってたというより、俺のバカさに呆れてたのか…。というか、いちごちゃんは図書館で何してんの…。

でも、助かることには助かる。

「ありがとう!!お礼に駅前のクレープ買ってあげるよ!」

「え、ホントに?じゃあ新味のやつで!いちごの分もね!」

「りんごちゃん!?新味のやつ、って、たしかブランドとのコラボかなんかですごい高いやつじゃ…?あ、ちょっとどこ行くの?」

「図書館って言ったでしょー!」

「なるほど、図書館か。じゃなくて、いや、ちょっと待って!!せめて一人分にして!」


太郎の叫びは、まだしばらく響きそうです。
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