事故物件。
住人の変死や事件などが起きた、いわゆる「あまり住みたくない」物件である。
しかし理由を気にしなければ、好条件で貸し出されることも多いため、敢えて好んで住む人々もいる。
カメオもまた、ある事故物件を気にいって入居した。が、その後カメオは死に至る。
なぜカメオは死んだのか、理由を考えていただきたい。


※以下は契約時のカメオと、担当不動産業者の会話である。

カ「チョーいいマンションじゃん！どう見ても10万クラスっしょ。マジで家賃1万？！」
担「はい、初月1万円で間違いございません。」
カ「しかも1ヶ月住み続けたら保証金5万返してくれるんだっしょ？」
担「その通りです。ただし2ヶ月目からはお家賃諸々込みひと月3万円となりますが、最長24ヶ月まで……」
カ「わかったわかった必死すぎwwww」
担「こういった物件はこうでもしないとなかなか借りて頂けないのですよ」
カ「前のやつ首吊りだっけ？ははっ、自殺なんかする奴の気がしれねーwwwま、そいつのおかげで俺は安く住める訳だけどwww」
担「……まあ、居住の実績を作っていただけるのはこちらとしても助かります。ただし、トラブルの元ですので又貸しは……」
カ「わかってるってwwwちゃんと住むよwwwwそんで来年またこういう部屋探しといてよwwww」
担「恐れ入ります。新聞も1ヶ月サービスしますので。それでは、良き日々をお過ごし下さい」
カ「テレビ欄しか見ねーけどwま、タダならいいやw」

その後カメオは1ヶ月を待たずに死体となって発見された。現場や遺体の状況から、自殺と断定されたが、カメオの友人達は自殺するような男ではないと首をひねる。