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男は女に手紙を書いた。数日経って女からの返事を読んだ男は驚いた。それは男が書いた手紙そのものだった。
どうして女は手紙を返送したのだろう? もちろん往復はがきではない。
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男=黒やぎさん
女=白やぎさん
白やぎさんからお手紙ついた。黒やぎさんったら、読まずに食べた。仕方がないのでお手紙書いた。「さっきの手紙のご用事なあに?」
――――――――――――――――――白――――――――――――――――――
あ、黒やぎさんから返事きてる。どれどれ?…「さっきの手紙のご用事なあに?」だって?
全く、黒やぎさんは食いしん坊なんだから…また同じ内容書いて送っても、どうせまた食べちゃうんだろうな。うちのは高級上質紙の便箋なのに、もったいない。腹いせにこの黒やぎさんの手紙食べちゃおうか…でも黒やぎさんの便箋、再生紙だからあんまり美味しくないんだよね。
そうだ、この黒やぎさんからの手紙、そのまま送り返そうか。食いしん坊の黒やぎさんはすぐに食べちゃうだろうし、もし食べないで文面読まれても、私が食べちゃったってことにできるから…
よしよし、うちの封筒にそのまま黒やぎさんからの便箋を入れて、と…
――――――――――――――――――黒――――――――――――――――――
あ、白やぎさんから返事きてる。なんの要件だったんだろう、気になるから、食べないように気をつけないと…
「さっきの手紙のご用事なあに?」
ん? これ僕が送った手紙そのままじゃないか! 全く僕を食いしん坊だと思って、バカにしてるな〜!(上質紙の封筒を食べながら)