ある大陸の東に位置する島国に、このような昔話がある

『ある夜、翁が自宅の庭の竹林で、この世のものとは思えない程美しい少女を見つけた。
少女は「月の都から訳あって降りてきた。」という。翁はこの少女を「輝夜（かぐや）」と呼ぶこととし、妻と共に育てることにした。その日から、翁の庭の竹林でしばしば金が見つかった。
輝夜が成長すると、翁の周囲の貴族たちはこぞって求婚したが、輝夜はその全てを断った。
ある時、輝夜は翁に「私は次の満月の夜に帰らなければなりません。」と言った。
満月の夜、きらびやかな月の使者が翁の家にに降り立ち、輝夜を連れて天に上っていった。』

近年の調査によれば、この話は実際におこった出来事をもとに作られた話であるらしい。
輝夜が翁のもとに現れ、そして帰っていったのはなぜだろうか。