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中年の男が若い男に、「どちらの句にするかを迷っている」との悩みを打ち明けた。

・桜散る 様に我が身を 重ねたり
小風のそよぐ 里の夕暮れ

・桜散る 様に我が身を 重ねたり
風が身にしむ 里の夕暮れ

若い男が呆れながら意見を述べたところ、中年の男は深く納得し、その後二度と句を作ることはなかったという。
さて、若い男はどのような意見を述べ、中年の男を納得させただろうか。
状況を解き明かしてほしい。
[アカシアン]

【ウミガメ】26年07月05日 22:48

二句らしい

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▽解説
決まらないのじゃ

牢に繋がれたその男は、看守の私にぼそりとつぶやいた。
処刑の際にもなって辞世の句が決まらない、との話だった。
男は二句、悩んでいる句を挙げた。

・桜散る 様に我が身を 重ねたり
小風のそよぐ 里の夕暮れ

・桜散る 様に我が身を 重ねたり
風が身にしむ 里の夕暮れ

「前者の方が情感がある」
「後者の方が心境に近い」
などと勿体つけているが、私はその実、どちらも凡庸で大した違いなどないように感じた。
「どちらの句にするかのう。そなたはどう思う」

私は言った。
二句とも残すのがよろしい
つまらぬことに気を取られ、優柔不断なあまりに自らで判断も下せず。ついには自らの国をも滅ぼした貴方様の生き様を、この二句はまざまざと表している」

「なるほど。
わしは結局、死の際まで優柔不断な凡夫であったということか。そうか。
では、この二句をともに辞世の句と致そう」

三百年続く武家の名門で、先日までは十万石もの領地を治めていた大名・亀田隆興。
優柔不断な男はこの日、凡庸な辞世の二句を残し、時代の露と消えた。

▽解説の解説
辞世の句をどうしようか迷っている中年の男に対し、若い男は「二句とも残すとよい。優柔不断な貴方をよく表している」と意見を述べ、処刑間近の男を納得させた。
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