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私は今日、子どものころ近所の空き地に埋めたタイムカプセルを掘り出した。
中身は、よくある未来の自分への手紙というやつだ。
「よう、元気か? 大人の俺!絶世の美女と結婚してるんだろうな。
タワマンとか住んでてよ。車はポルシェかな。ちくしょー、うらやましいぜ!」
読んでるうちに泣けてきた。
(ちなみに私は今現在、モデルと結婚して、ついでに愛人も三人いる。
タワマンは都心に五棟持っているし、車は面倒で数えてないが、二十台はあるはず)
いったいどういう事だろう?
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(末尾に要約あります)
地元の空き地が大型再開発予定地になったニュースを見て、ふと思い出した。
たしか小学校の頃、当時のともだちと埋めたタイムカプセルのことを。
気になって仕方がなくなり、私は重機が入る前の現場へ向かった。
空き地の隅。赤ペンキが剥げかけたコンクリートの境界杭。
「ここから三歩、木の方へ歩いた場所」子どもにしかわからない雑な目印。
掘り返していると、マサトの声が不意によみがえった。
「大人になったら一緒に掘りおこそうな!」
いつも騒がしくて、箸が転んでも爆笑するような、底抜けに明るいバカだった。
タイムカプセルを埋めた数日後、自転車事故であっけなく死んだ。
私はいつしかあいつの不在に慣れ、時と共にその存在さえ忘れていた。
錆びた缶は案外あっさり見つかり、中には二通の手紙が入っていた。
一つは私の字。もう一つは、見覚えのある、あの汚い字だった。
マサトが、未来のマサトへ宛てた手紙。
「よう、元気か? 大人の俺!絶世の美女と結婚してるんだろうな。
タワマンとか住んでてよ。車はポルシェかな。ちくしょー、うらやましいぜ!」
あまりに無邪気で、あまりに馬鹿げた言葉だった。
……マサトは、この手紙を開けることさえできなかったのに。
気づけば、涙で文字が滲んでいた。
-要約-
「未来の自分への手紙」は、子どもの頃に亡くなったともだちが書いたもの。
迎えられなかった“未来”を前に、"私"は涙した。
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