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袋の中に入っていた1万円ほどのお金を見て、男たちは「すぐに使い切ろう」「いや、使わない方がいい」と議論した。どういう状況?
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▽解説
俺たちは今しがた、人を殺めた。
強盗に入った家で、縛ったはずの家主の爺さんがいつのまにか拘束を解き、俺たちに立ち向かってきたせいだ。
機転を利かせたのは相方だ。
とっさに貯金箱の中身を手近な袋に移し、俺と揉み合う爺さんを後ろから何発か殴った。
硬貨を袋に詰める、いわゆる「ブラックジャック」と呼ばれる即席の凶器だ。
相方は相方なりに、出来合いの鈍器で殴るより、硬貨の方が容易に処分できると考えたらしい。
後頭部を繰り返し殴られた爺さんは打ち所が悪かったらしく動かなくなり、今に至る。
さて、問題は「凶器にした硬貨を今後どうするか」だ。袋に詰めて殴ったためか見たところ血痕は付いてなさげだが、目に見えない何かしらの痕跡が残っていて、特定につながる可能性も否定できない。
俺は「すぐに使い切り、広く分散させるべきだ」と提案した。
金は天下の回りもの。早く硬貨を使い切ることで、自然に散らばるだろうと思ったからだ。せっかく強盗に入ったんだから、盗めるものはみな自分のものにしたいとの思いもあった。
対して相方は「使わずにひっそり処分した方がいい」と反論した。
撲殺に使った硬貨を一度世に放つと、いずれどこかで捜査の網に掛かるおそれがあると考えたからだ。たかが1万円ちょっとを惜しんで捕まるのは馬鹿馬鹿しい、と相方は語気を強めた。
さて、そんなわけで。俺と相方はすっかり意見が分かれてしまったわけだ。
見張りのお前はどうすればいいと思う?
▽解説の解説
男たちは1万円分ほどの硬貨を袋詰めして即席の凶器とし、老人を撲殺した。
その後袋を開け、凶器となった硬貨を安全に処理する方法について議論したのだ。
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