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アイドルだか元アイドルだかよく分からない存在として芸能界を漂う天野優紀が、
タレントグッズとして自身初の卓上カレンダーを発売することになった。

「卓上カレンダーだったら職場のデスクにも置きやすいからと、かねてより要望が多かったんです」
「職場ですって? この時代、職場でデスク周りにヌードポスターを貼ったり、パソコンの壁紙にグラビアアイドルの水着写真を設定したりしたら、セクハラとみなされて、社会から抹殺されてしまうわよ」
「今回は水着はありません。出しているのは鎖骨まで。実物の私がいるのかと錯覚するかのような臨場感を演出し、日常で私と一緒に過ごす感覚をお届けできるようにスタッフが仕上げてくれました」

天野は強気な口調でそう言うと、カバンから取り出したカレンダーを先輩イヤミタレントの大西洋子の前に差し出した。
「実際に販売開始となった商品です。ぜひ実物をご覧になってください」
先輩イヤミタレントの大西洋子は、
白いワイシャツ姿でほほ笑む天野が大きく映った写真が載った月のページを見ると、
この商品は失敗だと言い、憐れみを込めた口調でこう続けた。
「分かっていないのね。あなたが思っているより、あなたのファンの年齢層は高いのよ」
どのように失敗していたというのだろうか。
25年12月28日 17:38 [油獣]
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