爆食女王vs太っ腹プリンセス」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
サオリは実母タエコの家を訪ねた。
「おかあさん、こんにちは」
「おおサオリ、いらっしゃい」
「アキラの実家から送られてきたミカンを持ってきたわ。5個だけ」
「少ないけどありがとう、たった5個とはいえすまないねえ。お返しにうちの柿を持って帰るかい?」
「ほしい。ありがとう」
「あ、今、家の中に柿はなかったわい。裏の柿の木には、今どのぐらい実が生っていたかのう」

そこに、サオリの娘・マミと、夫のアキラが現れた。
「おばあちゃ~ん、こんにちは~」
「おお、マミ。アキラさんも。今日は皆で来たのかい」
「スズキさんの予約が取れるのが今日のお昼だけだったの。だから皆で出かけて、お昼はスズキさんの近くのミスドで食べて、ここに寄らせてもらったの」
「さようかい。それじゃ、持って帰ってもらう分の 柿を獲りに行こうかのう。マミも来て手伝ってくれるかい?」
「うん」


柿を獲りに行くべく、表の玄関から外に出た時、タエコはこう思った。
「こんなにたくさんもらっても、私に食べきれるわけがない…」
タエコ自身は、サオリからミカンを5個というケチ臭い数しかもらっていないというのに、どういうことだろうか。
25年11月20日 00:04 [油獣]
【ウミガメ】
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