「剃り残しアイラブユー」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
誕生日プレゼントとして購入した髭剃りを離小島君に渡した鼠屋敷さん。
彼女が『この髭剃りが使われることはないのではないか』と不安に思っているのはなぜ?
解説を見る
鼠屋敷さんが警察に行方不明になった夫の捜索を依頼してから3ヶ月が経ったある日。
鼠屋敷さんの家を刑事である離小島君が尋ねてきた。
「旦那さんと身体的特徴が酷似した、その、んんっ、ご遺体が、ですね、川のふもとで発見されました」
「…え? そ、それは夫に間違いないのでしょうか!?」
「それが、ですね。遺体の損傷が激しく人物の特定が困難な状況です。それで今日は旦那さんのDNAを採取させていただけないかと思い伺った次第です」
「お、夫ではない可能性もあるんですね!?」
「もちろん、その可能性もあります。ですのでその確認のためにDNAがわかるものを持ち帰らせて頂きたいのです」
そう言われて鼠屋敷さんは離小島君を家の中に招き入れた。
「DNA… 例えば髪の毛、などでしょうか?」
「はい、旦那さんが使っていたブラシや枕などを拝見させていただけますか?」
「夫はブラシは使っていませんですし、枕なども掃除してしまい… 掃除機のゴミも最近捨ててしまったばかりです」
「…これは洗ってはいないですか?」
洗面所に置いてある、あるものを指差した離小島君。
それは以前鼠屋敷さんが誕生日に夫にプレゼントした電気シェーバーだった。
「それは、洗っていないです」
「…髭が残っていますね。こちらをお借りしてもよろしいでしょうか」
「はい、お持ちください」
鼠屋敷さんは離小島君に髭剃りを渡しながら(その死体がもし夫なら… もうこの髭剃りは使われることはない、のね。お願い、どうか別人であって)と願わずにいられなかった。
トリック:2票物語:1票納得:3票良質:6票