「すいませーん」
間延びした声に呼ばれ、俺は心の中で舌打ちしながらそのテーブルに近づいた。
「これは本当にウミガメのスープですか?」
中性的なのっぺりした顔に微笑を浮かべて、ガキが訊いてきた。
やっぱりコイツは何もわかっちゃいない。
俺は答えてやった。
「はい。ウミガメのスープに間違いございません」
は。キョトンとした顔してやがる。鳩に豆鉄砲かよ。なんだよそれ。
え。冗談だろ。このガキ、なんか合点がいったみたいにポンと手を打ったんですけど。
馬鹿かコイツ。
ああもう、やってらんねえなあ。
その時、店の向こうから声がした。
俺は絶望したね。
声は何と言ったと思う?
間延びした声に呼ばれ、俺は心の中で舌打ちしながらそのテーブルに近づいた。
「これは本当にウミガメのスープですか?」
中性的なのっぺりした顔に微笑を浮かべて、ガキが訊いてきた。
やっぱりコイツは何もわかっちゃいない。
俺は答えてやった。
「はい。ウミガメのスープに間違いございません」
は。キョトンとした顔してやがる。鳩に豆鉄砲かよ。なんだよそれ。
え。冗談だろ。このガキ、なんか合点がいったみたいにポンと手を打ったんですけど。
馬鹿かコイツ。
ああもう、やってらんねえなあ。
その時、店の向こうから声がした。
俺は絶望したね。
声は何と言ったと思う?

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