少女はお見舞いに行った。【記】」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
人気急上昇中のアイドルグループ・レンコンスライスは、楽曲やライブパフォーマンスのみならずビジュアル面でも注目を集めており、
この数か月の間に、レンコンスライスのメイクやファッションを真似る若い女性の姿が、巷で多く見られるようなっていた。

そんな中。
レンコンスライスのファンであるナオミは、友人と共にヘアメイクサロンに行き、
実際にレンコンスライスのメイクを担当しているというスタッフから直々にメイクを施してもらうと、
その出来栄えを見て心配になった。
「私、この姿で外を歩いたら、本物のレンコンスライスと間違えられて次々とサインを求められてしまうんじゃないかしら。そうなったらどう対処すればいいの」
「いや、そんなわけないから! あんたと人気アイドルとの区別が付かない人間さすがにいないから!」
友人とそんなやりとりをしながら歩いていたナオミであったが、
おばあちゃんの家にお見舞いに行く予定があったために、途中で友人と別れて、地下鉄に乗った。

30分後。おばあちゃんの家にて。
「こんにちは、おばあちゃん。お見舞いに来たよ」とかけた言葉に対し、
「おおナオミ、お前誰かにサインでも求められたのかい」と返ってきた。
どういうことか。
25年01月30日 23:18 [油獣]
【ウミガメ】
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