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お洒落頭にヒステリー」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
メイの彼氏であるハヤトは殆どお洒落に興味が無く、普段から適当に選んだ服を着ている。
彼はメイとのデートですら、いつも同じような大してイケてない安物のシャツを着ていた。

そんな二人のあるデートの日のこと。
ハヤトのイケてない安物のシャツを幾度と無く目にしたメイは、突然「私達、もう終わりよ!!!!」と叫んだ。

ハヤトのシャツがイケてないのはいつものことなのに、一体どうしたというのだろう?
今日のデート場所をある程度明らかにした上で答えてほしい。
[器用]

【ウミガメ】25年01月30日 20:58
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森の中、気が遠くなるほどの距離を歩き続けたメイとハヤトは、枝に赤い無地のシャツが括りつけられた背の高い木の前で立ち尽くした。

時刻は既に夕方に差し掛かっており、木々の隙間を縫う西日が僅かに陰り始めていた。

二人は遭難していた。
「たまには趣向を変えて」と二人で来た自然公園。対して危険な場所ではないはずであった。だが、経験不足故の慢心で本来のルートを外れた二人はそのまま迷い、致命的な判断ミスによって森の深くまで来てしまった。
電波がなく救助も呼べなかったため、二人は「今いる場所からひたすら一つの方角に歩けば森を抜ける」と考え、目印としてその場で一番背の高い木の枝にハヤトのシャツを括りつけておいたのだ。いつもならお洒落に気を使わないハヤトに苦言を呈するメイだが、今回は逆に功を奏したと言える。だが、そんな笑い話にするには未だ状況が危機的すぎた。

そうしてひたすらに歩き続けた二人であったが、歩けども歩けども森は抜けず、どこで回ってきたのか元の背の高い木の場所に戻ってきてしまった。
「こっちがダメなら」と今度は別の方角へ向かい、また元の場所に戻るの繰り返し。

息も絶え絶えのメイの前にあの見慣れたシャツが現れたのは、実に数十回目のことであった。

「ふっ、ひひっ……」

不意に引き攣った笑い声をあげたメイを、怯えながら見つめるハヤト。

「メイ…?」

私達、もう終わりよ!!!あはははははははははっ!!!!!!

尋常ではないメイの様子を見て、徐々に絶望の表情を浮かべるハヤト。
森の中には彼女の笑い声が木霊し、それから暫く経って、その声も聞こえなくなった。


そして…………。


「──本日未明、Sヶ原自然公園近くの山中で、身元不明の男女の遺体が発見されました。警察によりますと、遺体は死後2ヶ月は経過していると見られ、既に白骨化が進んでおり───」
物語:1票良質:3票
全体評価で良質部門
シキナミ>>THEウミガメ的問題。一見突飛なシチュエーションに繋がる自然な流れを、質問で解き明かすのっていいですよね。
トリック部門
物語部門
金麦>>コメントなし
納得部門