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どんと来い超常現象」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
とある農村の一軒家を訪れた福内教授。

彼は超心理学研究の第一人者であり、被験者である古船志津子の透視実験を行っていた。
ESPカード※を使用した実験である。

(丸マーク… 正解、波マーク… 正解、星マーク……… 正解! 20回連続正解!)

彼女はまだ中学生にも関わらずその超常的な力のせいで、気味が悪い、恐ろしいと村民だけでなく家族からも疎まれていた。

(この力は村では受け入れられないだろう)

「間違いなく娘さんは透視能力を持っています。彼女を私に預けてはくれませんか?」

教授の提案を彼女の家族は厄介払いのよい口実、と言わんばかりに二つ返事で了承した。

さて当人である彼女はあるものを読んで教授についていくことを決めたのだが、それは一体何か?
理由とともに答えよ。

※ESPカード…丸・四角・十字・星・波の5種の模様が描かれた、5枚ひと組のカード。被験者に模様を伏せて提示し、何の模様かを当てさせる
※質問制限なし!
[ダニー]

【20の扉】【闇スープ】24年09月09日 21:27

9/12(木) 23:59まで

解説を見る
A.教授の心の中

古船志津子は人の心を読むことができるテレパスである。
彼女はその力をコントロールできておらず、知りたくなくても相手の心の声が聞こえてしまう。
そのせいで彼女は精神的に傷つき、人間不信に陥っていた。
ただでさえ気味悪がられているのに、自分がテレパスであることがバレてしまったらこの村にはいられなくなるだろう。
彼女は自分の力のことを誰にも相談できずにいた。

そこに現れた福内教授もまたテレパスであった。
テレパス同士、心の中で意思疎通を取ることができる。
彼女の状況を把握した教授はESPカードを使用して「彼女の力は透視能力である」と村人たちを欺き、そして彼女を自分の研究室に連れていくことを決めた。
そして彼女もまた教授の心の中を読むことで、彼が真に自分のことを考えて行動していることがわかり、彼についていくことを決めたのであった。




以下エピローグ
(問題文の内容とは関係ありません)

発車前の電車の中。

福内と志津子がいる車両にスーツ姿の男が乗り込んできた。

(親子…か? 女は中学生くらいか… それにしては大きい胸だな)

男の下卑た思考が福内の頭に流れ込んでくる。
福内はそっと志津子を見やる。
彼女は同じ思考を共有しているとは思えないほど無表情で前を見据えている。
いつからこんな仕打ちを受け続けているのだろうか、と疑問を持ったタイミングで彼女の思考が流れ込んできた。

(人の心の声が聞こえてくるようになったのは小学3年生くらい。その頃からずっと人の汚いモノを無理矢理聞かされ続けてきたわ)

(…僕はね、とても恵まれていたんだ。僕の祖母がね、心を読める人だった。僕はおばあちゃんの家で育てられて、おばあちゃんから色んなことを教わることができたんだ)

彼女の表情は変わらない。じっと前を見つめたまま。

(人は自己愛のかたまりだ。幼い頃からそれを見続けてきた君は嫌というほどわかっていると思うけど。そしてそれを見続けていると自己愛というものは育たない)

(私の見てきたものが自己愛、というものなら育たなくて結構だわ)

(…そうだね。僕がおばあちゃんから一番最初に学んだことは"諦めること"だった)

福内は大きくため息をつく。

(でも、ある人から"諦めないこと"を学んだんだ。その人は…)
「間に合ったー!危なかった!」
突如、一人の女性が福内たちがいる車両に飛び込んできた。

「紹介するよ。僕の妻の美空です」
(妻はテレパスではないよ)

「はじめまして。あなたが志津子ちゃんね?」
(あなたが志津子ちゃんね?)

「は、はじめまして」

「はー顔ちっちゃいし可愛い!研究室で一緒になることが多いからこれからよろしくね!」
(顔ちっちゃくて可愛い!研究室で一緒になることが多いからこれからよろしくね!)

「言葉と思考がステレオみたいになってる…」

「僕の妻は全くもって裏表がない人なんだ」
(だからこそ僕はこの人に全幅の信頼を寄せてる)

「あの…私が、怖くないん、ですか?」

「え?なんで?」
(え?なんで?)

「私、テレパス、です。あなたの心の中がわかるんです。それって嫌じゃないんですか?」

「うーん、それはこの人も一緒だし、嫌と思ったことがないからなんとも… それより私ばっかり心の中を読まれるのは不公平だから、あなたが考えていることもちゃんと隠さずに教えてね?」

(ちなみに僕は隠していることがいくつかある)

「…教授はいくつか隠し事があるみたいですよ?」

「こ、こら! 何を言うんだ!」
「…へー、ちょっと興味深い話ね?一つ一つ教えてくださる?」
(へー隠し事?私に?いい度胸じゃない)

「ヒィッ!?」

「ぷっ… アハハ!」
破顔一笑する志津子を見て、美空は鬼の形相から一変して優しい笑顔になった。

「…初めて笑顔が見れた。そっちの方がとっても可愛いわよ?」
(笑顔がとっても素敵な子)

「…これから、よろしくお願いします」

志津子がぺこりと頭を下げたタイミングで電車は動き出す。
新しい土地へ向かう彼女の不安はいつの間にか希望に変わっていた。



「…で?隠し事って?」
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遠木ピエロ>>コメントなし
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