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がっこうへいこう【陽】」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
4月。
中学1年生の小陽が、一緒に合唱部に入った親友の恵理や阿南に対し、
「昨日、部活を休んだ理由はね、」と言いかけたその時。

「聞いて聞いて聞いて聞いて聞いて」と言いながら、
同じく親友の陽奈子が、小陽に後ろから抱きついてきた。
「聞くわ」と答える恵理。
「最悪だわ。人生でこんな屈辱を味わったことないわ」
「どうした」
「イノハラ先生が、授業中に見ていたと思われるメモが流出したの。
それの一番上に『氏名候補生徒』と書かれてたのよ。
生徒の名前が書かれてあって、それがその日授業で当てられてた人と一致してるようなの。
これっておそらく『指名候補リスト』じゃないかと思うんだけど、表記は『氏名候補』になってたの」
「初耳」
「で、それだけじゃなくて、『氏名NG生徒』のメモもあったの。『指名NG』じゃなくて『氏名NG』ね」
「わかったから」
「その『氏名NG』にね、私も載ってたの」
「ふーん。でも、授業で当てられないんだから、いいじゃない」
「それがね・・・、」

『氏名NG生徒』メモの字が「陽奈子」ではなく「揚奈子」になっており、まるで「あげなす」のように見える、という話が語られ、笑い転げる一同。

イノハラ先生の意向に従って、これからは陽奈子ちゃんではなくアゲナス・チャンと呼ばなければならない、という結論に落ち着いたところで、
「あ、ごめん。それで、何で部活休んだんだっけ?」と改めて恵理に尋ねられた小陽は、
おばあさんが怪我をしたので病院に送ってあげないといけなくなった、と嘘をついた。
なぜか。 

というか、本当の理由は?
[油獣]

【ウミガメ】24年07月21日 22:44
解説を見る
戦中戦後に幼少期を過ごした小陽のおばあさんは、
時代の混乱や子供ですら働かなければならない苦しい生活の中で、
ほとんど学校に行くことができなかった。
そのため漢字の読み書きなどもできないまま生きてきたおばあさんだったが、
それを乗り越えたいという意志で、4月から夜間学校に通うことになった。

だが、そのタイミングでおばあさんは怪我をしてしまい、1人で出かけるのは無理だという話になりかけたところで、
孫の小陽が、怪我が治るまで、毎日夕方おばあさんを夜間学校に送っていくことを申し出た。
そこで前日から、部活を休んで、おばあさんを学校まで送る生活が始まったのであった。

前日部活動を休んだ理由を恵理たちに説明しようとしたその時。

陽奈子によって、イノハラ先生の直筆で書かれた『氏名NG生徒』の名前が
「陽奈子」ではなく「揚奈子」になっており、まるで「あげなす」のように見える、という話が語られ、
一同は「いい歳してろくに漢字を書けないなんて恥ずかしい」と嘲笑った。

腐っても教師であるイノハラ先生の意向に従って、これからは陽奈子ちゃんではなくアゲナス・チャンと呼ばなければならないという結論に落ち着いたところで、
「あ、ごめん。それで、何で部活休んだんだっけ?」と改めて恵理に尋ねられた小陽は、
おばあさんがいい歳してろくに漢字を書けないなどという話を出すことができず、
おばあさんが怪我をしたので病院に送ってあげないといけなくなった、と嘘をついたのだった。
物語:2票
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物語部門
鰤皿器>>コメントなし
のまるす>>コメントなし
納得部門