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ユウキはホームへ続く階段を上りながら発車ベルを聞いた。
「ああ……さっきのウミガメのスープが薄味すぎたせいだ…」
目の前で閉じてしまったドアを見つめる彼は、一体何を後悔しているのだろう?
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ある日の仕事終わり、ユウキは同僚のユメと遅くまで居酒屋で飲んでいた。
彼はユメに密かに思いを寄せており、飲みながら今日の帰りに彼女を自宅に誘う口実を探していた。
しばらくして夜も更け、そろそろ会計をしようという雰囲気が2人の間に漂い出した頃、ユウキはユメに1つのウミガメのスープを出題した。
このとき終電にはまだ時間があったため、どうにかして足止めをしなければと焦ったからである。
ところがユメは、ユウキが予想もしていなかった閃きであっという間にスープを平らげ、終電を気にして足早に店を後にしてしまった。
呆気にとられたユウキはその後をついて行くことしかできなかった。
2人の乗る電車は向かい同士のホームから出発するため、電車に乗るまでは同じ帰り道になる。
ユウキはユメと共にホームへの階段を上りながら、先に出発するユメの終電の発車ベルを聞き、彼女がギリギリ電車に間に合ってしまうことを察した。
「ああ……さっきのウミガメのスープが薄味すぎたせいだ…」
目の前で閉じてしまったドアの向こうのユメに手を振りながら、薄味すぎる(簡単すぎる)ウミガメのスープを出してしまったことを彼は後悔した。
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