ラテライツ王国には、古くより伝わる魔女の伝説がある。
なんでも王国近隣の森にはキヨウルという魔女が住んでおり、美しい女性が森に迷い込むと妬んで呪いをかけてしまうそうだ。
実際に、森の奥地でキヨウルに会ったという者も存在する。しかし確たる証拠はなく、あくまで伝説は伝説であるというのが大半の国民の認識であった。
ところが近年、王国内ではキヨウルの呪いによる被害を訴える者が後を絶たない。多くは伝承の通り若い女性であり、原因不明の病にかかる・記憶の一部を失う・何かに取り憑かれたかのように錯乱する等、呪いによる被害の内容は多岐にわたった。
そのあまりの人数に、ラテライツ王家もどう対処すべきか頭を抱える日々が続いていた。
そんな中、新しい国王にダダダダが即位してからというもの、上記のキヨウルの呪いに関する騒動は瞬く間に鎮静化していった。
ダダダダ王が魔女キヨウルを懲らしめたわけではないとすると、一体何故だろう?


問題を作った私を皆で褒めるのだ
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