ある日、散らかった机の上を片付けていた水平亀夫(みずひらかめお)は、なんとなく見覚えのある一枚の絵を発見した。
それは、亀夫が小学生の頃に冬休みの宿題で描いた未来予想図であり、『30年後の自分』を想像したものであった。
偶然にも、亀夫がこの未来予想図を描いてから、ちょうど30年が経過していた。
なぜこんなものがと思いつつ、えも言われぬ懐かしさを感じた亀夫は、片付けの手を止めて未来予想図を眺めることにした。
未来予想図の中の亀夫は、会社の社長として何やら凄そうなものを発明している。
亀夫(すまんな、まだ課長なんだ)
さらに、サッカー選手としても活躍しており、たくさんのファンに囲まれている。
亀夫(サッカーは高校までずっとやってたけど、そんなに上手くならなかったなあ)
さらにさらに、いかにも豪華な時計や鞄で身を包んでいる。
亀夫(家計は今月もカツカツなのだよ)
小学生の超弩級な物差しで四十路の現状を採寸されてしまい、物悲しさを感じる亀夫であったが、ふと家族団欒の絵が目に留まる。
亀夫は未来予想図と同じように、愛する妻の亀子と、一番の宝物である息子の海夫とともに、毎日楽しく暮らしていた。
亀夫(......これだけは当たってるな)
感傷に浸りつつ、そろそろ未来予想図を眺め終えようというそのとき、亀夫はとんでもない予想が当たっていると一瞬だけ勘違いしてしまった。
一体なぜだろうか?
それは、亀夫が小学生の頃に冬休みの宿題で描いた未来予想図であり、『30年後の自分』を想像したものであった。
偶然にも、亀夫がこの未来予想図を描いてから、ちょうど30年が経過していた。
なぜこんなものがと思いつつ、えも言われぬ懐かしさを感じた亀夫は、片付けの手を止めて未来予想図を眺めることにした。
未来予想図の中の亀夫は、会社の社長として何やら凄そうなものを発明している。
亀夫(すまんな、まだ課長なんだ)
さらに、サッカー選手としても活躍しており、たくさんのファンに囲まれている。
亀夫(サッカーは高校までずっとやってたけど、そんなに上手くならなかったなあ)
さらにさらに、いかにも豪華な時計や鞄で身を包んでいる。
亀夫(家計は今月もカツカツなのだよ)
小学生の超弩級な物差しで四十路の現状を採寸されてしまい、物悲しさを感じる亀夫であったが、ふと家族団欒の絵が目に留まる。
亀夫は未来予想図と同じように、愛する妻の亀子と、一番の宝物である息子の海夫とともに、毎日楽しく暮らしていた。
亀夫(......これだけは当たってるな)
感傷に浸りつつ、そろそろ未来予想図を眺め終えようというそのとき、亀夫はとんでもない予想が当たっていると一瞬だけ勘違いしてしまった。
一体なぜだろうか?
24年02月28日 21:56
[ぺてー]
【ウミガメ】
【ウミガメ】
納得感部門
良質部門