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楽しい思い出を記録してほしいと思い、気になっているあの子に日記をプレゼントした。
それから5年ほど経過してからその日記を見てみると、そこには私とあの子の楽しかった思い出が数十ページに渡り書いてあったのだが、それを見て私はあの子には楽しい思い出など無かったのだと思った。
一体何故?
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「これにはその日にあった楽しかったことを書くんだよ、どんなに些細なことでも良いから……」
そう言って渡した日記を嬉しそうに受け取ったあの子の笑顔を見た時、私は心の底から良いことをしたなと思ったんだ。あの子が少しでも強く生きられるようにと願っていたんだ。
なのに。
その日記に数週間に一度、つまりたまにしか会わないような私の事だけしか書かれなかっただなんて誰が思うだろう?
あの子の人生にとって楽しくないことが殆どで、楽しいことがそれだけしかなかっただなんて、私はどうして気付けなかったのだろう?
今となっては、もう遅いんだ。
5年もの月日をかけて積み重ねたたったの数十ページ、私と会った時のことだけは欠かさず書かれているその日記を最後まで読み、私は静かに目を塞いだ。
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物語部門
ぺてー>>
冒頭の日記を渡す場面からなんとなく特殊な雰囲気を感じていたのですが、悪い意味で予感が当たってしまいました
問題文の雰囲気が真相のもっともらしさを補強していると感じます