ハートの封緘シールが貼られたピンク色の封筒。
学校の下駄箱の中に入っているそれはまごうことなきラブレターであった。
誰にも見つからないように素早くそのラブレターを鞄にしまい、男子トイレの個室に隠れて便箋を開ける田中。
その文面にはバスケをしている姿に見惚れたことや、田中の数ある魅力的な部分が書かれており、最後に恋人としてお付き合いしてほしい、という言葉で締め括られていた。
しかしこのラブレターには決定的に不足しているものがあった。
差出人の名前が書いてないのである。
そのことを確認した後、田中は安堵した。
一体なぜ?
学校の下駄箱の中に入っているそれはまごうことなきラブレターであった。
誰にも見つからないように素早くそのラブレターを鞄にしまい、男子トイレの個室に隠れて便箋を開ける田中。
その文面にはバスケをしている姿に見惚れたことや、田中の数ある魅力的な部分が書かれており、最後に恋人としてお付き合いしてほしい、という言葉で締め括られていた。
しかしこのラブレターには決定的に不足しているものがあった。
差出人の名前が書いてないのである。
そのことを確認した後、田中は安堵した。
一体なぜ?
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