扉を開けて店に入ってきたのは、私好みの若い男である。
男は男性にしては高めの細い声でウミガメのスープを注文した。
中性的な優しい顔立ち。色白で艷やかな肌。ふんわりとウェーブのかかった柔らかそうな髪。仕立ての良い細身のスーツの内には華奢な肉体が隠れているに違いない。
さながら貴公子のようなその男は、スープを一口飲むとウエイターを呼び、屈託なげに訊いた。
「これは本当にウミガメのスープですか?」
食事をしながら男を見ていた私は思わず「違う」と言っていた。
なぜか?
男は男性にしては高めの細い声でウミガメのスープを注文した。
中性的な優しい顔立ち。色白で艷やかな肌。ふんわりとウェーブのかかった柔らかそうな髪。仕立ての良い細身のスーツの内には華奢な肉体が隠れているに違いない。
さながら貴公子のようなその男は、スープを一口飲むとウエイターを呼び、屈託なげに訊いた。
「これは本当にウミガメのスープですか?」
食事をしながら男を見ていた私は思わず「違う」と言っていた。
なぜか?
22年07月05日 17:04
[きまぐれ夫人]
【ウミガメ】
【ウミガメ】
リクエストありがとうございます~
トリック部門
物語部門
良質部門