冷たくなったスープを前に、女はしばしの間考えていた。
(…これは…ウミガメのスープ…?)
わからない。
記憶が曖昧なのだ。
最後にウミガメのスープを飲んだのはいつのことだっただろうか。
こんな色をしていただろうか。
思い出せない。
(どうして私はいつもこうなんだろう…)
やがて考えることに疲れた女は、そのスープを飲むのをやめた。
こうした事情を知った女の家族たちが、それは実に賢明な判断だったと口々に言ったのは何故か?
(…これは…ウミガメのスープ…?)
わからない。
記憶が曖昧なのだ。
最後にウミガメのスープを飲んだのはいつのことだっただろうか。
こんな色をしていただろうか。
思い出せない。
(どうして私はいつもこうなんだろう…)
やがて考えることに疲れた女は、そのスープを飲むのをやめた。
こうした事情を知った女の家族たちが、それは実に賢明な判断だったと口々に言ったのは何故か?

トリック部門
物語部門
良質部門