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靴の片方を失くしてしまったマリを見た友達のケントが「シンデレラみたいだ」と言うので、マリは急いで家に帰った。
その際、裸足を怪我をしたのがとても痛かったマリが、靴を抱えて家を出たのは何故?
[異邦人]

【ウミガメ】22年04月08日 23:12

蔵出しスープ

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解説:
いつもみすぼらしい恰好で靴も片方しか履いていないシンデレラのようだと言われたマリは、これ以上バカにされたくなくて急いで家に帰った。
その際にできた足の怪我の痛みに、ふと、シンデレラはいつもこんなに痛い思いをしているのかとマリは気が付き、シンデレラに靴をプレゼントしようとしたから。


物語:
 少しずつ秋の気配が深まるある日のこと。
 靴の片方を池に落としてしまい片足だけ裸足で家に帰ろうとするマリを見たケントは、「シンデレラみたいだ」と、マリのことをバカにしました。
 シンデレラといえば、継母にロクな恰好をさせてもらえず靴も片方しか履いていない、歳の近い子たちからもいじめられている独りぼっちの女の子です。
 そんなシンデレラと同じ扱いをされるなんマリは耐えられず、これ以上バカにされないために急いで家に帰りました。

 裸足で急いだせいで足を怪我してしまったマリは、道端にしゃがみこみます。
「いったぁ・・・! 靴を失くして、シンデレラみたいだってバカにされて、怪我をして! どうして、どうして私がこんなに酷い目に遭わないといけないのよ! これじゃ本当にシンデレラみたいじゃない! こんなに痛くてっ! 辛い思いをっ! ・・・、・・・シンデレラは・・・いつもしているの・・・?」
 マリの心臓がドキリと跳ね上がります。マリはゆっくり立ち上がると、そろそろと歩き出しました。
 早鐘を打つ心臓と痛む足のせいで、家に帰り着く頃にはマリの顔からはすっかり血の気が失せていました。

 家で母に足の治療を済ませてもらったマリは、あまり履いていない靴を見繕うと、それを抱えて家を出ました。
 靴を抱え、緊張した面持ちのマリが辿り着いたのは、シンデレラの暮らしている家です。

 留守番をしながら独りで庭先を掃除しているシンデレラに、マリは靴を差し出しました。
「シンデレラ、いつも片方だけ裸足は辛いでしょう。私のお古だけど受け取って」
「まあ、ありがとう。・・・でも、受け取れないわ。そんな素敵な靴を履いていたら、盗んできたと思われてお義母様に怒られてしまうわ。 ありがとう、マリ」
 マリは泣いて家に帰りました。

 次の日、マリは傷薬を持って行きました。
「シンデレラ、いつも怪我をしていて痛いでしょう。よく効くから受け取って」
「まあ、ありがとう。・・・でも、受け取れないわ。鼻の効くお義母様に薬の匂いがバレたら、家の薬を勝手に使ったと思われて怒られてしまうわ。 ありがとう、マリ」
 マリは泣いて家に帰りました。

 次の日、マリはパンを持って行きました。
「シンデレラ、あなたいつもお腹を空かせているじゃない。バターとジャムもあるから受け取って」
「まあ、ありがとう。・・・でも、受け取れないわ。お義母様にバターの匂いがバレたら、家のパンを勝手に食べたと思われて怒られてしまうわ。 ありがとう、マリ」
 マリは泣いて家に帰りました。

 次の日、悩みに悩んだマリは、自分のお小遣いを持って行きました。
「シンデレラ、あなたお小遣いなんて貰っていないでしょう。私のを受け取って」
 シンデレラは、ただただ静かに首を横に振るだけです。
 マリはその場で泣き崩れました。
「私、あなたに何もしてあげられない!!」
「そんなこと無いわ。こんなに優しくしてもらえて私幸せよ。 ありがとう、マリ。本当にありがとう」
 わんわんと泣くマリに、シンデレラがそっと寄り添います。
 木枯らしが吹き止むまで、2人はその身を寄せ合い続けました。

 お城で舞踏会が開かれる、少し前の物語。
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春雨[★スナイパー]>>コメントなし
物語部門
ほずみ[ますか?]>>コメントなし
布袋ナイ[向上意識]>>コメントなし
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