大富豪ウメザワ主催のウミガメのスープ合宿に参加すべく、
金田一は 数組の客人らと共に、海を見下ろすウメザワ家の屋敷を訪れた。

その夜。
屋敷の外が激しい嵐に見舞われる中、
ウメザワと客人らは宴会場で夜遅くまで騒いでいたが、
金田一は早々に客室に帰り、
屋敷の外に聞こえる激しい雨風の音を遮断するように布団をかぶって就寝した。
この屋敷に来る前に聞いた 不穏な伝説をふと思い出しながら･･･。

朝、金田一が目覚めると、昨晩の天候が嘘のように屋敷の中も外も静まり返っていた。
人の気配がない事に対し 嫌な予感を抱きつつ、金田一は宴会場に行った。
すると、そこには、昨晩 酒盛りをしていた者たちが、
全員腹部をえぐられて倒れている姿があった。
金田一は「恐れていた通りになった」と思いながら青ざめた。
どういうことか。