職場でのささやかな新年会が終わり、皆が三々五々帰って行く中、降り出した雨をぼんやりと眺めながらカメコは物思いに耽っていた。
(あーあ。今日も言えなかったな…)
憧れの先輩になかなか恋心を伝えられないカメコ。
そこに、
「おや、カメコくん、帰らないのかい?」
素敵なバリトンのこの声は!
慌てて振り返ると、件の先輩が目の前に!
「どひゃあー!」
「ははは。そんなにたまげることはないだろう。ふむ。だいぶ降ってきたね。雨の夜道を若い女性が歩くのは極めて危険と見た。最寄り駅まで…いや、家まで送ってあげよう。僕の車に乗りなさい。そして道案内をしたまえ。ああ、傘を忘れずに」
先輩の澄んだ瞳に陶然となりながらも、なんとか正気を保とうとするカメコ。
しっかりするのよ、カメコ、ちゃんと言わなくちゃ。だって… ううん。でも、でも…
会社の駐車場まで傘をさして歩きながら、揺れ動く乙女心。
「あ、あの、せ、先輩、あたし、実は…」
しかし結局カメコはそれ以上言えず、吸い込まれるように先輩の車に乗ってそのまま家に着き、言えなくて良かった、と思った。
(おかげで先輩とお付き合いできることになったんだもん)
勇気を出して告白したカメコに拍手!
さて、そんな恋するカメコが会社に置いてきてしまったものとは何だろう?
(あーあ。今日も言えなかったな…)
憧れの先輩になかなか恋心を伝えられないカメコ。
そこに、
「おや、カメコくん、帰らないのかい?」
素敵なバリトンのこの声は!
慌てて振り返ると、件の先輩が目の前に!
「どひゃあー!」
「ははは。そんなにたまげることはないだろう。ふむ。だいぶ降ってきたね。雨の夜道を若い女性が歩くのは極めて危険と見た。最寄り駅まで…いや、家まで送ってあげよう。僕の車に乗りなさい。そして道案内をしたまえ。ああ、傘を忘れずに」
先輩の澄んだ瞳に陶然となりながらも、なんとか正気を保とうとするカメコ。
しっかりするのよ、カメコ、ちゃんと言わなくちゃ。だって… ううん。でも、でも…
会社の駐車場まで傘をさして歩きながら、揺れ動く乙女心。
「あ、あの、せ、先輩、あたし、実は…」
しかし結局カメコはそれ以上言えず、吸い込まれるように先輩の車に乗ってそのまま家に着き、言えなくて良かった、と思った。
(おかげで先輩とお付き合いできることになったんだもん)
勇気を出して告白したカメコに拍手!
さて、そんな恋するカメコが会社に置いてきてしまったものとは何だろう?
22年01月02日 06:54
[きまぐれ夫人]
【20の扉】【闇スープ】
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