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何年にも渡りA子に付きまとっていたBさん。
「彼女を一番愛しているのは自分」
そう言って、A子さんにまったく相手にされなくても付きまといをやめなかったBさんだが、A子さんに恋人ができやがて結婚式をあげると、文句の一つも言わずにその日からパッタリと付きまといをやめ、姿を消してしまった。
一体なぜだろうか。
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「彼女を一番愛してるのは自分」
そう、彼女が…A子が生まれてきたときからずっと愛していた。
初めて妻以外で命を賭けて守りたいと本気で思える存在だった。
だから私は…父さんは後悔していないよ。
あの日の事故で父さんは死んでしまったけれど、お前を守れた。
それだけで十分だった。
けれど、幼いお前を残していなくなってしまったことだけは気掛かりだ。
お前はお父さん子だもんな。
それに変な虫がつかないかも心配だ…
お前を泣かせるような男は絶対に許さない。
そうだ、お前からはもう私の姿は見えないだろうが、私がお前を見守っていよう。
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あれから20年が経った。
今日は娘の結婚式だ。
A子を一番愛しているのは私だとずっと思って今日まで見守ってきた。
そしてその気持ちはこれからも変わらないだろう。
だけどA子、お前にも父さんがお前を思うのと同じだけ愛する人ができたんだね。
彼ならばきっとこの先もA子を守ってくれるだろう。
だからA子、お前を守る役目は今日から彼に譲るとしよう。
いつまでも君たちの幸せを願っているよ。
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ウエディングドレスを身に纏い幸せそうに笑うA子の頬を暖かい風が撫ぜる。
何故か懐かしい気持ちでふとそちらを見やると、そこに一瞬大好きだった父親の姿が見えたような気がした。
※補足
BはA子が幼い頃にA子を事故から守って死んだ父親の霊。
死んでからもずっとA子が心配で、霊となっても見守っていたが、大人になり最愛のパートナーを見つけて幸せそうに笑うA子を見て、安心して成仏した。
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